フードジャーナリストが本気で選ぶ地方の美食・仙台編【はんつ遠藤の全国本気グルメ】

こんにちは!フードジャーナリストの、はんつ遠藤です。

僕は仕事がら毎年全国各地に伺います。20数年で取材に伺った飲食店は1万軒を超えました。さまざまな地に素晴らしき飲食店が目白押しの昨今、旅行や仕事で訪れても、どこに行って良いか分からない。そんな声も聞こえてきます。

はんつ遠藤の全国本気グルメ。第6回は宮城県仙台市!

萃萃(すいすい)

仙台には笹かまぼこやずんだもち、冷やし中華、麻婆焼きそば、ユリ根を用いた鍋料理などさまざまなご当地グルメがありますが、筆頭は牛タン。「萃萃」がイチオシです。名物は「牛たんセット」はアメリカ牛を用い、一本を手切りして網に並べて炭火で焼いた牛タンは、分厚くて柔らかくてジューシー! 国産テールのスープも美味。プレミアムな牛タンとの「食べ比べセット」も。ほぼ売り切れ状態ですが「テール焼スペシャル」も絶品です。

住所:宮城県仙台市宮城野区萩野町2-12-1
電話番号:022-231-4174

阿古(あこ)

国分町は稲荷小路の1階。予約必須の居酒屋さんです。まずはお通しと宮城の日本酒。次に絶対オーダーしたいのが「かつおのたたき」。カウンター越しにファイヤー状態の藁焼きが。皮がパリパリ!適度な塩加減&にんにくスライスがぴったり。ブレッドと共に提供される「牛すじ肉の味噌煮込み」も柔らかく、コクのある味噌テイスト。秋田の「もずく酢」や炭火で焼き上げた「純和鶏 塩焼き(サラダ付き)」など、どの料理も美味です。

住所:宮城県仙台市青葉区国分町2-11-11千松島ビル1階
電話番号:022-223-0341

百々(どど)

東北一の繁華街・国分町の寿司店です。親方は塩釜市の出身で、小さい頃から寿司職人になるのが夢だったそう。ホヤの塩辛(ばくらい)や茶わん蒸しなどの一品料理もいいですが、寿司店なので握りをぜひ。「特上寿し」がお値打ちです。季節によりネタは変わりますが、北海道のバフンウニ、地元のマコガレイ、赤貝も地元の閖上で採れたものと、地元で採れた旬の海産物のほか各地の厳選海産物も。東北の焼酎「百々」もボトルで提供しています。

住所:宮城県仙台市青葉区国分町2-8-12 Kビル2F
電話番号:022-214-3077

三吉(さんきち)

稲荷小路にあるおでん屋さん。創業1949年。ランチはおでん定食が有名でしたが現在は夜のみ営業。大根すら凄くて、じっくり8時間煮込まれ、ダシが優しく染みわたりふくよかなる美味しさを醸し出しています。「素材の味を大切にする」のが正しいおでんの煮込み方だそうで、こんにゃくは2日間、ねり製品は20~30分と食材により時間が違います。しかもダシが特に旨い。青森県陸奥湾の焼き干しと昆布とお酒の澄んだ仕上りに敬服します。

住所:宮城県仙台市青葉区一番町4-10-8
電話番号:022-222-3830

La Douce Vie(ラ ドゥース ヴィ)

地下鉄南北線富沢駅近く「AOBA GARDEN」というお花屋さんの一画に併設の素敵なCafé。白を基調とした明るく優しい雰囲気で、店名は「心地よい生活」という意味です。フランスのホテルリッツが経営する製菓学校で学んだそう。数種類の中からセレクトできるケーキセットに癒されます。ティーも数種から。スコーンプレートなども評判ですが、日によりアフタヌーンティーも開催(要予約)。定期的にお菓子教室もなさっているみたい。

住所:宮城県仙台市太白区富沢1-12-2
電話番号:022-243-0880

■プロフィール
はんつ遠藤
1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊