アソビュー、阿波おどりのプレミアム座敷席を建築基準法違反状態で運営 購入者に返金へ

asoview

アソビューは、2023阿波おどりで企画・販売したプレミアム桟敷席を、建築基準法違反の状態で運営したとしてお詫びした。

建築したやぐらが事前に確認を得た設計図面と異なり、徳島市建築指導課から検査済証の交付を受けられないまま、独自の安全対策のみを実施し、同期間中に「プレミアム桟敷席」を運営していた。

手すりの高さや背面入口幅、外階段の幅や蹴上の高さが不足していたことや、テーブル配置の未確認などが指摘された。一部は修正したものの、外階段の幅と蹴上の高さは修正できなかったため、階段にスタッフを配置し適切な誘導を図ったほか、開催時間を考慮して外階段に照明やフットライトを設置し、階段の視認性を上げたとしている。対応は主催者である阿波おどり未来へつなぐ実行委員会と、建築物の企画・設計・施工業務を委託した建築事業者とともに行っていた。

アソビューでは、建築事業者を選定基準を設けた上で複数の事業者から選定すべきだったとしているほか、法的な観点の認識が欠如していたとしている。再発防止策としてガバナンスを強化し、社内に知見がない事業を運営する際には専門家から助言を受けることができる体制を構築するとしている。

プレミアム桟敷席購入者に対しては返金を実施するほか、観光再始動事業に採択した観光庁と徳島市には経緯を報告した。補助金交付の取扱いについては、審査を受けているという。

詳細はこちら