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「米系で日本人が一番喜ぶキャリアに」 アメリカン航空、エルワン・ペリラン アジア・太平洋地区副社長【質疑応答一問一答】
アメリカン航空は、東京/羽田〜ロサンゼルス線の就航を前に、2月12日、東京都内で記者懇親会を開き、エルワン・ペリラン(Erwan Perhirin)アジア・太平洋地区副社長がプレゼンテーションと質疑応答を行った。
以下、質疑応答の一問一答のうち貨物に関する質問を除いたものを掲載する。エルワン・ペリランアジア・太平洋地区副社長は、羽田空港発着枠や成田空港、アジアマーケットについてのTraicyのインタビューにも応じており、一問一答は改めて掲載する。
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ー羽田〜ロサンゼルス便の搭乗者数はどれくらいの見込みなのか。
ロードファクター(搭乗率)は幸いにして羽田〜ロサンゼルス線はマーケットの関心が高く、おかげさまで満席状態が続いている。
ー円高が進んでいるが、好影響が期待できるのか。
日本政府としてはできるだけ多くの海外から日本への訪問をを期待している。成田からであろうが、羽田からであろうが、たくさんのフライトが飛んで、LCC含めてたくさん旅行客の刺激になるといいと思っている。私自身の話だが、私の家を訪ねて、泊まりたいという海外の友達が絶えない。今後もトレンドとして続けばいいと期待している。
私の見た感じでは、アメリカから日本のトラフィックではまだまだそういう(円高の影響で乗客が減る)ことはないと思う。2020年のオリンピックも控えているので、まだまだそういう傾向が続くのではないかと期待を込めている。
ー日米航空交渉、羽田昼間発着枠をめぐって交渉するが期待は。
日米航空交渉に関しては、来週の2月16、17、18日あたりに行われるのではないかと先ほど私に耳に入った。オープンスカイの合意から5年も経つものの、その間全く進展がなかったわけで、来週の日米航空交渉は我々にとって素晴らしいニュース。そういう話し合いが持たれることに関して非常にわくわくしている。
空港の規制を緩和して開放するというのは、市場にとって、もちろんエアラインにとって素晴らしいこと。先ほど弊社とJALを合わせていろいろなフライトを就航したという話をした。オープンスカイ以来、デンバー、サンノゼ、シアトルと他社が新しい都市へ就航している。今回、夜間早朝便から昼間のスロットがもらえるかもしれないというような可能性を含んだ日米航空交渉には、非常に期待をしている。新しい都市に飛べる、大きな可能性を見出している。そもそも羽田はアジアで2番目に大きい空港であるので、東京というような金融、ビジネスの全ての中心に近い羽田空港と、同じく世界の中心の都市のニューヨーク、その間に直行便がないのは私にとって信じられない事態。それは深夜早朝という規制のもとで、羽田と東海岸を結ぶ飛行機の運航が困難になっているという背景がある。
ーMRJ導入の関心はあるのか。
一般的に弊社はあまり新製品に一番に参入して、まず始めに使ってみるというのをあまり好まない。(ボーイング)777-300、787もそうだが、市場に2年位出回って、製造者やエアラインの間で多少微調整、不具合を調整した後にそういった飛行機を導入するのが我々のスタンス。今現在の時点でそういった意味での興味はない。
ーJALと協力して客室乗務員に対して日本語、日本文化の教育をされているということだが、現在アメリカン航空の客室乗務員で教育を受けている人は、日本人と日本語を話す外国籍の人はだいたい何人くらいか。
日本人と日本語ができる外国人の客室乗務員の割合は資料にないので、お調べして後日ご報告させていただきたい。
JALとは提携関係にあるので、協力いただいて教育は熱心に行っている。ひとつ、質問と直接は関係ないかもしれないが、USエアウェイズとの合併前、リストラをやってきたが、リストラの前には組合との関係で、日本人とは限らないが日本語スピーカーは1つのフライトに1〜2名しか置いてはいけないという規定があった。それは今変わっており、最低3名、1フライトに用意している。ファースト、ビジネス、エコノミーのフライトで一つのキャビンに最低1名はいる。今私が思っているところでは、まだまだ満足いく結果にはなっていない。発展途上だが、前向きに改善したいと思っている。客室乗務員は日本にはベースがないので外国に住んでいるが、私の経験では非常に日本語ができる、日本人のような客室乗務員がいる。今後は言語も大切だが、文化の理解も深めてもらえる教育に邁進していきたい。
私どもにとって日本人のお客様は非常に大切な存在。日本人のお客様に喜んでもらえるサービスを提供したいと思っている。ただ、日本の航空会社ではないので、日本の航空会社と真っ向から競争してそれを上回るのは難しい。せめて米系キャリアで日本人のお客様に一番喜んでいただけるサービスを提供したいと思っている。去年もそうだが、フライトアテンダントのリーダーを日本に呼んで、日本サービス向上委員会を設けて、JALとお会いして、いろいろなことを向上委員会として学んで、アメリカに帰って伝えるという試みをやっている。日本食のメニューひとつをとっても、JALに監修してもらい、どういったところに改善が必要か、熱心に取り組んでいる。
ーアメリカン航空はJALとジョイントベンチャーをやっているが、ユナイテッド航空はシンガポール直行便を飛ばす。アメリカン航空はシンガポール直行便を考えているか。アジアで日本以外に重視しているマーケットはどこか。
我々はアジアにとても注目している。北京、上海、ソウル、香港と就航した。香港にはワンワールド創立メンバーのひとつ、キャセイパシフィック航空がいる。ユナイテッド航空がシンガポール(就航)とのことだが、我々はシンガポールに飛ぶ計画は今この段階ではない。それに代わって香港というふうに考えている。去年12月にはロサンゼルス〜シドニー、今年6月にはロサンゼルス〜オークランドへ新しいサービスを開始する予定。(ボーイング)787の100機の納入を控えている。それらを用いていろいろな新しい都市に飛べると期待している。
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