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ハワイアン航空、ユナイテッド航空の羽田発着枠割当申請の却下求める
ハワイアン航空は、未使用の羽田空港の深夜早朝発着枠の割当をユナイテッド航空が求めている事に対し、アメリカ運輸省の条件を遵守していることを強調した。
ハワイアン航空に割り当てられている深夜早朝発着枠は、ホノルル線の週4往復とコナ線の週3往復。東京/羽田〜コナ線は10月29日から運航再開後、一時的に運休した後に11月22日から運航を再度再開した後に段階的に増便し、2024年3月13日から週3往復となる見通し。日本とハワイ間の予約のリードタイムが長いことから、需要予測に基づき、冬スケジュール期間中に運航便数を段階的に増やすという。
ハワイアン航空は、ユナイテッド航空の主張はハワイアン航空に割り当てられた発着枠を他の航空会社と分割することが可能であるという、誤った前提に基づいているとしており、ユナイテッド航空の発着枠割当申請を却下するよう求め、「サービスの再開計画は、市場の状況および公共の利益に合致している」と主張し、「ユナイテッド航空がアメリカで最小の太平洋横断航空会社から貴重な運航権を奪い取ろうとしているのは不誠実。皮肉というだけでなく、馬鹿げている」と強調した。
また、ユナイテッド航空は共同事業を展開する全日本空輸(ANA)とともに、羽田空港の発着枠を他のアライアンスや航空会社より多く割り当てられており、2024年4月時点で両社のシェアは便数、座席数などの指標で40%を超えている。さらなる発着枠の割当は、参入障壁を高め、競争を低下させるとしている。
ユナイテッド航空への発着枠の割当を検討した場合、手続きなどにより就航予定日の12月1日を超える可能性が高く、ユナイテッド航空が就航するよりも早く、ハワイアン航空が運航便数を増やすことから、政府や民間リソースの無駄遣いであるとした。さらに、販売期間が短いことなどから、成田空港からの移管される可能性が高いと推測し、利用者のメリットは実質的にないと主張している。
ハワイアン航空は2016年、羽田空港の深夜早朝発着枠の割当を唯一申請し、アメリカ運輸省はハワイアン航空に発着枠を割り当てた。認可には、90日間運航されなかった発着枠は休眠状態とみなされ、割当は自動的に失効するとの条件が付されていた。