パキスタン政府、パキスタン国際航空の子会社を設立の意向 現地報道

パキスタン国際航空

パキスタン政府が、パキスタン国際航空(PIA)の子会社として新たな航空会社を設立する意向であることがわかった。現地紙「Pakistan Today」が報じている。

パキスタンの政府筋が、「新たな会社は、パキスタンエアウェイズ(Pakistan Airways)という名称でPIAの子会社として登記された」と明かした。さらに別の政府筋は、「この情報は、PIA労働組合を弱体化させ、ストライキを未然に防ぐための策略としてリークされた」とし、「先日起こったストライキでPIAは相当なダメージを受けている。15日間で850便が欠航し、43.1億パキスタンルピー(約43.1億円)の損失が出た」と話した。パキスタン情報・放送省のPervaiz Rashid大臣もこのストライキ中に、「政府は新たな航空会社を設立する」と発言していた。

パキスタン国際航空は1946年に設立。カラチを拠点に、中東やヨーロッパなどへ路線を展開。日本線は北京経由で東京/成田に乗り入れている。2月にはストライキでほとんどの便が欠航し、さらにシステムエラーも重なり、世界各地に取り残された乗客数と場所が正確に把握できないトラブルがあった。サウジアラビア航空など近隣国の航空会社は救援機を飛ばすなど、影響は各方面に広がった。パキスタン政府はストライキは違法としており、死者やけが人も発生している。

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