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フードジャーナリストが本気で選ぶ地方の美食・秋田市編【はんつ遠藤の全国本気グルメ】
こんにちは!フードジャーナリストの、はんつ遠藤です。
僕は仕事がら毎年全国各地に伺います。20数年で取材に伺った飲食店は1万軒を超えました。さまざまな地に素晴らしき飲食店が目白押しの昨今、旅行や仕事で訪れても、どこに行って良いか分からない。そんな声も聞こえてきます。
はんつ遠藤の全国本気グルメ。第8回は秋田県秋田市!
ゆう菜家(ゆうなや)
農家が自家生産や地域生産を調理提供する農家レストランは秋田県にも数十軒あり、1号店が「ゆう菜家」です。秋田市とは言えクルマで約40分。葉タバコ栽培の作業場を改装した木造で、無農薬モロヘイヤ栽培をきっかけにモロヘイヤ麺も製造して軌道に乗り、レストランも開業しました。イチオシは「母ちゃんにおまかせセット」。モロヘイヤ麺(選択可)等と季節の一品、天ぷら、ご飯など。活き活きしています。地元野菜の食材の良さが光ります。
住所:秋田県秋田市雄和向野字前開45
電話番号:018-887-2866
宝寿司 分店(たからずし ぶんてん)
秋田県一、予約の取れない飲食店なので躊躇しましたが外せません。お酒は自ら持ち込むスタイルで、料理はコース仕立てで内容は都度変わりますが、雲丹のせ烏賊、鯵、いくらのせサーモン、自ら軍艦巻きに載せるネギトロなどのお寿司や、鯛や炙り帆立などのお刺身、焼き魚などで約3時間。上質な味わいでお腹一杯なのに、価格は5,000円程度とリーズナブル。しかもアットホーム。秋田駅から約5㎞。運良く伺える機会に恵まれたら、ぜひ。
住所:秋田県秋田市寺内蛭根3-5-7
電話番号:018-863-2154
弥助そば 秋田総本店(やすけそば あきたそうほんてん)
各地に存在する珍しきご当地そば。海藻のふのりを練り込んだそばと言えば新潟「へぎそば」が有名ですが実は秋田・西馬音内にも存在します。そのそばが秋田駅前でも味わえます。イチオシは「そば・天丼セット」。名物冷がけそばは、細いのにコシがあって歯切れがよくそばの風味もふわりと甘く香ります。天丼も安定の美味しさ。その他、定食や膳、いぶりがっこやハタハタなど秋田の郷土料理も提供し、秋田の食を感じるのにもうってつけです。
住所:秋田県秋田市千秋久保田町4-5 秋田駅前ビル1F
電話番号:018-801-1212
本家あべや 秋田店
愛知の名古屋コーチン、鹿児島のさつま地鶏と共に日本三大地鶏のひとつと言われる秋田の比内地鶏。天然記念物である雄の比内鶏と、雌のロードアイランドを一代交配して誕生した地鶏です。その親子丼が味わえるのが、こちら。蓋を開ければ、湯気とともに、ふわりとただよう香ばしさが漂います。丸鶏を自ら捌くゆえの鮮度の良さ&弾力の素晴らしさも特筆もの。玉子の旨味も素晴らしくて、まさしく最高級親子丼がここにあります。
住所:秋田県秋田市中通1-4-3 エリアなかいち商業施設内1F
電話番号:018-825-1180
秋田 牛玄亭 駅前本店(ぎゅうげんてい)
秋田で百年以上続く造り酒屋の古材を活かした店内は、お洒落だけれど、どこか懐かしい落ち着いた雰囲気。大地を耕し稲を植え、稲藁を活かして牛を育て、堆肥を蒔いて米を作るという農畜循環の中で生まれた極上の黒毛和牛である羽後牛をメインに、その他、秋田牛が堪能できる焼肉店です。芯心、貝の実、イチボ、ヒレ、三角などその日のお勧めの黒毛和牛5点盛り合わせはもちろん、無農薬の包み野菜や石焼ビビンバまで美味しいです。
住所:秋田県秋田市中通2-6-44 2F
電話番号:018-893-3929
■プロフィール
はんつ遠藤
1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊