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2015年はアジアが日本人にとってお得な都市に ホテルズドットコム調査
ホテルズドットコム(Hotels.com)は、独自に世界の主要都市における宿泊料金を定期的に調査する「ホテルプライスインデックス(Hotel Price Index/HPI)」の2015年度版を発表した。2015年に旅行者が滞在先の世界中のホテルで出費した平均宿泊料金は、前年比で1%増に留まる結果となっている。
2015年は、円の変動により、ユーロ、韓国ウォン、オーストラリアドルに対する円高が進み、日本人の海外旅行、特にタイとその他のアジア諸国への旅行に影響を与えている。日本人旅行者が滞在先のアジア地域で出費した宿泊料金の平均下落率は、HPI調査の対象地域の中で最大となった。
Hotels.comのアジア・パシフィック経営責任者アビラム・チャウドリー氏は「2016年の年初から、円高の進行が見られることから、日本人旅行者は海外のホテル、特にタイや韓国、シンガポールといった人気旅行先のホテルをよりお求めやすい料金で予約できるようになるでしょう」とアジアの宿泊料金がお得になっていると語った。
実際のデータを見てみると、円に対するユーロ安の影響で、日本人に毎年人気のある多くの旅行先でホテル平均宿泊料金が下落し、2015年に日本人観光客に欧州で最も人気があったパリでは7%の下落となった。米国内の都市のホテル宿泊料金は概ね上昇しましたが、ニューヨーク、ホノルル、ロサンゼルスは引き続き日本人に人気の上位旅行先となっている。
また、チェンマイやパタヤ、プーケットなどのタイの都市や、日本人旅行客が減って宿泊料金が下がった韓国、マレーシアのクアラルンプールなどは2014年よりも宿泊料金が落ちており、引き続き日本人にとって行きやすい観光地であるようだ。一方で、カンボジアのプノンペンやベトナムのハノイ、中国の北京、上海などの都市の宿泊料金の変化率は10%を超えているが、今のところは日本人にとって魅力的な価格帯となっている。