国土交通省、東京のタクシー初乗り運賃を試験的に引き下げへ 1.16キロまで460円に

国土交通省

国土交通省は、3月9日に開催された第2回「運賃制度に関するワーキンググループ」で、訪日外国人の観光需要や高齢者等の日常生活需要の喚起、生産性の向上を目的として、タクシー運賃を見直す議論を行い、2016年7月と8月の2ヶ月間、地域や乗り場を限定して、試験的に初乗り運賃の短縮と引き下げを行い、短距離移動の潜在需要の顕在化等の効果を検証する、「初乗り運賃の見直しに係る実証実験」を行う方針を固めた。

現在は、初乗り2キロまで730円、以降は280メートルごとに90円を加算する時間距離併用運賃となっている。また、高速道路を除き、時速10キロ以下で走行した場合は1分45秒までごとに90円を加算するほか、午後10時から午前5時までは深夜早朝割増として2割増となっている。これを実証実験期間中、現行運賃より37%安い、初乗り1.16キロまで460円とし、以降は280メートルごとに90円を加算する。対象台数は数十台から1,000台程度になる見通し。

タクシーは小型の場合、乗客は4名まで乗車できるため、駅間距離が数百メートルから1キロ以内と近い、東京の地下鉄1駅分を数人で移動する場合はタクシーのほうが割安になることもある。

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