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「世界で最も美しい街」、オーストラリア・パースに行ってみた【レポート】
全日本空輸(ANA)は2023年10月から、「世界で最も美しい街」とも称される、オーストラリア西部・パースへの直行便の運航を再開。プレスツアーに参加し、同社のパース支店の馬淵庸輔支店長にインタビューを行った。
ーパース線はコロナ禍で運休となっていたが、前後で大きな違いはあるか?
馬淵支店長:大きな変化はあまりなく、パースへはビジネス需要としてはエネルギー関係の日系企業が多数で、主要なエネルギー関係の企業の方が来られる。
例えばシドニー経由でパースへ来る場合、日本から10時間近くのフライトのあと、さらに5時間ほどのフライトがある。シンガポールなどを経由していらっしゃる方もいるが、パースへの直行便では成田から約9時間半で到着できる。
ー観光需要はどうでしょうか?
観光需要も「世界一幸せな動物」と呼ばれるクオッカが生息するロットネスト島や、パース周囲にワイナリーなど、観光素材は自然なものを中心に豊富にある。ただオーストラリア自体が大きいので、周遊パッケージで売るというデスティネーションではない。シドニー線とパース線に関しては、まったく独立した観光需要として捉えている。
逆にパースだけではないが、オーストラリアからは日本のスキーとスノーボードへの需要が非常に多い。そのため再開前はデイリーだったが、今回の再開では週3便。また夏場の定期運航はいったん運休となる。
ー運航を増やすには、観光需要の掘り起こしが必要?
そうですね。デイリーにしてもある程度乗っていただけるのかなとは思っている。ただし年間を通してでは、全体的なバランスもあるので、そこを見合いながらという形になる。
観光としてはアウトバウンドでは7月から8月がこちらは寒い。ただ避暑地的にあの日本の夏の暑さの中にいるなら、パースに来て少し寒いくらいのほうがいいかも。逆にインバウンドとしては日本の夏の暑に魅力を感じてもらえるか。現在、市内の路線バスにラッピング広告を出すなどして、ANAのパース便自体をアピールしている。
ーパース線を再開して現地の反響は?
直行便が復活して良かったという声は沢山頂いている。地図をみると分かるが、パースからはどこに行くのも5時間かかるので、悪い意味ではないがちょっと閉塞感がある。
やはりオーストラリア人も含めて、出口をひとつでも持っていたい。パース空港も国際線の規模としては非常に小さな空港なので、その中の数少ない路線、数少ない便数の中で ANAが日本に飛ばすといったところは、非常にウェルカムだと思っていただいているようだ。
ーパースはどういったところが「世界で最も美しい街」と評価を受けているのか?
パースのある西オーストラリア州は、天然ガスや石油が産出されることもあり、州政府の財政が非常に潤っている。そのため、街の掃除などもお金をかけてやっていたり、無料のバスを走らせたり。また治安も比較的良く警察官も非常に多いので、何かトラブルがあっても、警官がすぐに駆けつけるので安心して過ごせると思う。