シンガポール、2023年の観光収入が予測上回る

シンガポール政府観光局は、2023年のシンガポールの観光収入が予測を上回る回復となったことを明らかにした。

外国人訪問者数は1,360万人で、2019年の約71%の水準にとどまったものの、予測の1,200万〜1,400万人の範囲内となった。観光収入は245億〜260億シンガポールドルに達し、予測の180億〜210億シンガポールドルを上回った。

国別では、インドネシア(230万人)、中国(140万人)、マレーシア(110万人)の主要市場による強い需要が牽引した。その他の主要市場としては、オーストラリア、韓国、アメリカからの需要が好調な回復を示している。日本からの訪問者数は43万人で、対前年比227.6%、2019年比48.4%で、国別順位は12位だった。

ホテルの平均客室単価、RevPAR(販売可能な客室1室あたりの収益)は2019年の水準を約2割上回った。クルーズ船も340隻以上が寄港し、200万人が訪れた。

シンガポール政府観光局のメリッサ・オウ(Melissa Ow)長官は、「2023年の好調な実績は、航空座席供給量や海外旅行需要の伸びに伴い、シンガポールの観光業が明るい回復基調にあることを示しています。長距離および短距離旅行者からなる健全で多様な旅行者を呼び込む当局の戦略は、旅行者全体の来訪客数、滞在時間の延長、観光収入の増加に大きく貢献しています。ビジネスおよびレジャー目的の旅行者向けの好調なパイプラインは、魅力的で信頼できる観光渡航先としてのシンガポールの訴求力を示しており、パートナー企業のシンガポールに対する揺るぎない信頼を反映するものです」とコメントした。

2024年にも回復が継続することを見込んでおり、世界的な航空便の接続や座席供給量の改善、中国とのビザ相互免除が後押しすると予測している。外国人訪問者数は約1,500万〜1,600万人、観光収入は約260億〜275億シンガポールドルを見込んでいる。