アメリカ初の黒人民間機機長、デビッド・E・ハリス氏が死去

アメリカン航空は、アメリカで黒人初の民間航空会社の機長となった、デビッド・E・ハリス機長を追悼する声明を発表した。

デビッド・E・ハリス機長は、大手航空会社で民間機を操縦した、黒人初のパイロットだった。NBCによると、1934年生まれ。アメリカ・オハイオ州コロンバス出身。オハイオ州立大学を卒業後、人種差別により空軍予備役将校訓練課程への入学を2回拒否されたものの、最終的に入学を許可された。1958年に空軍に入隊後、B-17やB-52爆撃機を操縦し、大尉に昇進。空軍を退役後、1964年にアメリカン航空に入社した。1997年に退職。享年89歳。

ロバート・アイソム最高経営責任者(CEO)は、「1964年にアメリカン航空に採用され、黒人初の民間航空会社のパイロットとなった航空界の先駆者、デビッド・E・ハリス機長の逝去に深い悲しみを覚えます。ハリス機長は門戸を開き、数え切れないほどの黒人パイロットに空を飛ぶ夢を追い求めるよう影響を与えました。我々は、それが可能であることを知らない人々のために、航空業界でのキャリアへのアクセスと機会を創出し続けることを保証することで、彼の遺産を称えます。アメリカン航空の全社員を代表し、この困難な時期にハリス機長の家族、友人、同僚に思いを寄せています」とコメントした。