2023年の航空機の安全性、複数指標で過去最高 IATA発表

国際航空運送協会(IATA)によると、2023年の航空機の安全性が、複数の指標で過去最高を記録した。

2023年の発着回数は約3,700万回で、前年比17%増加した。ジェット機の胴体損壊や死亡事故はゼロ、ターボプロップ機はネパールで死亡事故が1件発生し、72人が死亡した。IATA加盟航空会社とIATA運航安全監査(IOSA)登録航空会社での事故はゼロだった。事故発生率は100万フライトあたり0.8件で、2022年の1.30件から改善し、過去10年間で最低だった。死亡リスクも0.03に改善した。

IATAのウィリー・ウォルシュ事務総長は、「2023年の安全実績は、航空機が最も安全な輸送手段であることを引き続き実証している。航空は安全を最優先しており、それは2023年の実績にも表れている。ジェット機による運航では、機体の損傷や死亡事故は発生していない。また、2023年の死亡リスクと全事故発生率は過去最低となったものの、72名の死亡者を出したターボプロップ機の事故は、私たちが決して安全性を当然視してはならないことを思い起こさせた。また、2024年の最初の月に起きた2件の注目すべき事故は、たとえ飛行が人ができる最も安全な活動のひとつであったとしても、常に改善の余地があることを示している。これは、私たちが歴史を通じて行ってきたことだ」とコメントした。