JAL機長、滞在先ホテルで酒に酔い騒ぐ ダラス発羽田行きを欠航に

日本航空 JAL/JL ボーイング777-300ER JA731J

日本航空(JAL)は、運航乗務員が滞在中のホテルで酒に酔って騒いだことから欠航便が発生したと発表した。

4月22日の東京/羽田発ダラス/フォートワース行きJL12便に乗務した機長(49歳男性、乗務歴21年3か月、機長歴1年1か月、総飛行時間10,368時間)が、到着後の当日深夜、滞在していたホテルで酒に酔って騒ぎ、現地時間翌23日午前2時ごろにホテル側が警察に通報。警察による口頭注意を受けた。

乗員らは食事会、ホテルのラウンジ、機長の客室で、全員でワインを7本程度、ビール(330ミリリットル缶)を12〜18本程度を飲酒したという。社内規程では、勤務開始12時間前以降は飲酒を禁止する規程があり、これを遵守していた。

会社側は同午前5時ごろからホテルから連絡を受け、事態を把握した。このため、機長の心身の状態を確認する必要があることから、現地発のフライトに乗務させないことを決定。日本から代替の乗員手配した場合には大幅な遅延が見込まれることから、同23日午後4時ごろに、同24日のダラス/フォートワース発東京/羽田行きのJL11便を欠航とした。25日に航空局に報告した。

予約客157名には「乗員の体調不良による乗員繰り」によって欠航すると説明し、振替便を手配したという。大半の人はアメリカン航空の直行便、シカゴ経由を利用したという。

JALは、「運航乗務員の飲酒に起因する不適切な行動によって、このような事態を発生させてしまい、大変、重大に受け止めております。二度とこのようなことがないよう再発防止の徹底を図り、信頼回復に向けて取り組んでまいります」としており、当該乗務員や関係者から事実関係を確認し、然るべき対応を行うという。

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