JTB、夏休みの旅行動向見通しを発表 国内旅行は前年より減少、海外旅行はコロナ前の65%程度

JTB(ジェイティービー)

JTB(ジェイティービー)は、夏休みの旅行動向見通しを発表した。

7月15日から8月31日にかけて、1泊以上の旅行に出かける人を対象に、各種経済動向や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから推計した。

夏休みの総旅行者数は6,975万人(前年比95.9%)で、総旅行消費額は3兆2,743万円(同96.8%)となった。内訳は、国内旅行が旅行者数6,800万人(同95.8%)、平均費用42,000円(同100%)、旅行消費額2兆8,560億円(同95.8%)、海外旅行が旅行者数が175万人(同101.2%)、平均費用239,000円(同103.5%)、旅行消費額4,183億円(同104.7%)となった。

国内旅行は先行き不安に加え、リベンジ需要の落ち着きにより旅行者数は前年からやや減少するほか、平均旅行費用も物価高であるものの、日数の短期化や旅行先の変更などにより抑制され、前年並みを見込む。

海外旅行は円安や物価高の影響を受け、旅行者数は前年をわずかに上回り、コロナ前の65%程度の回復にとどまる。平均旅行費用は長期間、長距離化する傾向により前年より上昇した。アジアを中心とした近隣への短期旅行は継続して人気が高いものの、今年は欧州など長期に遠方へ旅行する意向がやや回復するほか、円安の影響が少ない地域を選ぶ傾向にあるという。

JTBの予約状況は、国内旅行が前年比100%、海外旅行が前年比130%となった。国内旅行では、首都圏発は3月に北陸新幹線が敦賀まで延伸された北陸、伊豆・箱根、中部方面が好調で、中部発は北関東、東海、信州が好調で、特に3月に新エリア「魔女の谷」がオープンしたジブリパークが人気となった。関西発は関西に加え、東京、九州方面など遠方も好調だった。海外旅行では、ハワイ、韓国、シンガポール、台湾などが好調で、ヨーロッパは前年から大幅に回復した。スポットではMLB公式観戦券付ツアーが人気となっている。

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