ダブルツリーbyヒルトン、大阪進出に合わせてブランド説明会開催

ヒルトンは、ダブルツリーbyヒルトン大阪城の開業に合わせ、ショーン・マカティア ダブルツリーbyヒルトン上席副社長とヴィンセント・オング アジア太平洋地域フルサービスブランド担当副社長が来日し、ブランド説明会を開いた。

フルサービスブランドの「ダブルツリーbyヒルトン」は、世界56か国・地域で680軒以上を展開。このうちアジア太平洋地域では104軒を運営しており、日本では那覇や富山、京都駅、大阪城など7軒を展開している。過去3年間で30軒をオープンするなど、急成長している。

基幹ブランドの「ヒルトン」と同じフルサービスカテゴリにカテゴライズしており、ヒルトンはシティセンターやビジネス街に近い場所に出店し、ロビーや会議室、飲食スペースも広く、客室数も多い。一方でダブルツリーは、二次的、三次的な立地も含んでいる。サービススタイルはヒルトンではフォーマル、ダブルツリーでは少しカジュアルで気取らない雰囲気で、ヒルトンではダブルツリーより多くの会議の需要を受け入れているという。ダブルツリーは、「Feel Good Moment(心地よい時間)」を提供し、その象徴としてチェックイン時にチョコチップクッキーをプレゼントするのが特徴だ。アメリカではアレルゲンフリーなクッキーの提供も行っているといい、他の地域への展開も検討しているという。

オング副社長は、「ダブルツリーというブランドは、気取らないブランドであり、温かな思いやりのある瞬間と快適な空間に包まれ、気持ちの良い滞在を演出するということです。そして、すべてはクッキーから始まります」と説明。マカティア上席副社長も、「ブランドにとって非常に重要なのは、旅行の意図に関係なく、ゲストが素晴らしい体験をすること、そしてブランド化された差別化された素晴らしい体験をすることです」と続けた。

5月23日にグランドオープンしたダブルツリーbyヒルトン大阪城は、関西では初となるダブルツリーbyヒルトンのブランドで、大阪へのヒルトンの展開は3軒目となる。日本経済新聞社と大和ハウス工業が進めていた、日本経済新聞社旧大阪本社跡地の複合施設「大阪・大手前一丁目プロジェクト」の施設のうち、大和ハウス工業が区分所有する6階から20階部分に位置する。

コンセプトは「Riverside Retreat 季節うつろふ水の都の優しい時間」。客室は9階から20階部分に位置し、ゲストルーム、デラックスルーム、エグゼクティブルーム、スイートルームの4タイプ全373室で、水の都をイメージして青色を多く取り入れた。大阪城公園側のキャッスルビュー、大川を一望できるリバービューの部屋も有する。

館内は海運業で栄えたこの土地ならではの風景や人々とをモチーフとして、大阪と江戸を繋いだ商船「菱垣廻船」の特徴であるひし形模様や、港をイメージした波を模したカーペットで趣のある空間を表現。ロビーエリアからは桟橋をイメージしたゲートをくぐり抜けて、エレベーターホールやゲストルームに船で向かうような空間づくりを演出している。

料飲施設として「レストラン SEN(千)」と「ラウンジ&バー SEN(舟)」、「マーケット SEN(川)」のほか、24時間利用可能なフィットネスセンターと屋内プール、宴会場、会議室などを完備する。エグゼクティブルームとスイートルームの宿泊者やヒルトン・オナーズのダイヤモンド会員は20階のエグゼクティブラウンジを利用できる。(取材協力:ヒルトン)