WHO、エムポックス拡大で緊急事態宣言

世界保健機関(WHO)

世界保健機関(WHO)は、8月14日に開かれた緊急委員会で、エムポックス(旧称サル痘)の感染拡大が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」にあたると宣言した。

コンゴ民主共和国やアフリカの複数国で感染が広がっており、アフリカ大陸外にまで拡大する可能性があるとしている。8月15日にはスウェーデンで感染例が確認された。アフリカ以外では初めての感染例とされている。

日本の外務省は8月15日、コンゴ民主共和国、ブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ共和国、中央アフリカ共和国の7か国を対象に感染症危険情報のレベル1(注意喚起)を発出した。

エムポックスには異なる型のウイルスがあり、2022年に大流行を引き起こしたウイルスより重篤で感染力が強い可能性があるクレード1の症例が報告されている。

予防法は、症状がある人の飛沫や体液、エムポックスウイルスを有する可能性がある動物との接触を避けることで、石鹸やアルコールによる手指消毒を行うことが奨励されている。