JAL、ビジネスクラスで焼酎「森伊蔵」を1日限定提供
チャイナエアラインら、旅行会社向けセミナーで最新情報共有
チャイナエアラインと台湾観光庁、台湾観光協会は、旅行会社を対象としたセミナーを東京都内で開いた。
4月に東部の花蓮で発生した地震や、円安などによって回復途上にある日本市場に向けて、台湾への渡航需要を創出することを狙ったもので、最新情報を共有した。
チャイナエアラインでは、東京/羽田〜台北/松山線には比較的機齢の若いエアバスA330-300型機、東京/成田〜台北/桃園線には導入したばかりのエアバスA321neoを導入している。日本路線の主力機材となるボーイング787-9型機とボーイング787-10型機は、2025年度に就航を予定している。
東京路線の利用は、羽田線が日本発が4:台湾発が6に対し、成田線が日本発が1.5:台湾発が8.5となっている。東京/成田を午前発のCI107便は週3往復の運航が続いており、デイリー化には日本発需要の回復が必要だという。
機内食では、日本行きのビジネスクラスでは燈々庵台北、デザートは台北で話題の洋菓子店Le Rubanとコラボレーションしている。エコノミークラスでも台湾のトップシェフが監修し、パンは日本で修行し世界一となった陳耀勲氏が営む「YOSHI Bakery」が監修し、これまでにない変わり種のパンを用意するなど、こだわっている。成田ベースの客室乗務員は50人以上おり、日本人にも親しみやすいサービスであることをアピールしている。
台北の桃園国際空港には、第3ターミナルを建設中。2025年にも第2ターミナルDコンコースと繋がる一部を先行オープンし、2026年から2027年にも正式オープンする見通し。工期は予定より遅れているという。チャイナエアラインを含む3社が使用する。
日本航空(JAL)との日本国内線の共同運航(コードシェア)も、今年2月から26路線週602便にまで拡大した。成田空港では6月から自動手荷物預け機の利用が可能となった。
団体予約では、修学旅行にも対応できる最大240名までの団体の取り込みができ、東京路線ではオープンジョーが可能で、特に東京発の始発便や台北発午後便が割安であるとした。さらに、法人向けのコーポレート・リワード・プログラムでは、半期ごとの航空券利用額に応じて、座席のアップグレードや特典航空券といった様々な特典を提供する。企業のみならず、旅行会社にもメリットがある仕組みとなっている。個人のマイルも獲得できる。
冬スケジュールも、日本全国10都市11空港に乗り入れる。首都圏と台湾の間では、東京/成田〜台北/桃園線を週24往復、東京/羽田〜台北/松山線を1日2往復、東京/成田〜高雄線を週10往復運航する。運休中の路線は、需要の増加や新機材の受領後に順次再開する見通し。
台湾への日本人渡航者数は、2019年比70%のペースで進んでいたものの、花蓮地震により失速。1月〜5月の回避区立は64%で、8月には8割弱にまで戻っているという。2023年は43%だった。一方で台湾からの訪日客数は日本人の4.6倍とアンバランスな状態が続いている。日本人渡航者のうち、40代以上が過半数を占め、男性比率も高い傾向にあるという。