スカンジナビア航空、再建手続きを完了

スカンジナビア航空 SK/SAS A350-900 SE-RSF

スカンジナビア航空(SAS)は、再建手続きを完了した。

20億米ドルを超える負債の再編や機材・ネットワークの最適化に、主要な利害関係者が債権者などと合意に達した。アメリカの連邦破産法第11条とスウェーデンの企業再編から脱却することが、新たな投資家による出資の条件となっていた。

キャッスルレイク、エールフランスKLM、リンド・インベスト、デンマーク政府が約12億米ドルを出資する。内訳は非上場株式が4億7,500万米ドル、担保付転換社債が7億2,500万米ドル。

アンコ・ファン・デル・ヴェルフ社長兼最高経営責任者(CEO)は、「本日はお客様、パートナー、同僚にとって刺激的な未来の始まりとなる歴史的な日です。当社は再建手続きを無事完了し、新たな時代を迎えました。これは複雑なプロセスでしたが、債権者やパートナーとの建設的な協力、取締役会からの貴重な支援、そして組織全体の素晴らしい努力、エネルギー、熱意に感謝しています。これらの努力により、スカンジナビアで最も優れた企業の1つを救い、再出発させることができました。今、当社は先を見据えて、開始した変革を完了させ、2050年までにネットゼロ排出を達成するというコミットメントを継続し、成長市場での機会を活用しなければなりません。当社は優秀なチームを擁し、間もなくスカイチームアライアンスファミリーに加わります。今後何世代にもわたり、業界のリーダーであり続けるためのあらゆる機会があります」とコメントした。

また、新たな取締役会は、ノボ・ノルディスクやルンドベック、デパ製薬などで役職を歴任したコーレ・シュルツ氏を会長に、9月11日に開かれる臨時株主総会で任命する見通し。

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