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エミレーツ航空、羽田へプレエコ投入で説明会 日本3路線「1便ずつで満足」
エミレーツ航空は、羽田空港への改修済みボーイング777-300ER型機の投入開始を記念して、報道関係者向け説明会を東京都内で開いた。
9月1日から投入した改修済みのボーイング777-300ER型機には、改修機にはプレミアムエコノミークラスを「2-4-2」配列で24席を配置するほか、ビジネスクラスの座席をエアバスA380型機同様に刷新して「1-2-1」配列で38席を配置し、軽食を提供する小さなバーも設置した。ファーストクラスは6席、エコノミークラスは256席を備える。
プレミアムエコノミークラスは、シートピッチが最大40インチ、座席幅が19.5インチ。クリーム色の防汚レザーで、ビジネスクラス同様のウッドパネル仕上げ。13.3インチモニター、6方向に調整可能なヘッドレストやフットレスト、レッグレストも備える。機内ではウェルカムドリンクや陶器で機内食を提供し、プレミアムワインやスパークリングワイン、食後にはリキュールやチョコレートを用意する。ペットボトルを再利用したブランケットやゆったりとした枕、アメニティキットも提供し、快適な環境を提供する。
ビジネスクラスは、シートピッチが最大44インチ、座席幅は20.7インチでフルフラットになる。「モエ・エ・シャンドン」や「ヴーヴ・クリコ」のシャンパンのほか、ロイヤル・ドルトンの陶器やロバート・ウェルチのカトラリーで機内食を提供する。ブルガリとコラボレーションしたアメニティキットは4種類を用意し、一部の長距離夜行便や10時間以上のフライトで提供する。羽田空港を含む一部の空港発着便の利用で、送迎サービスが利用できる。
日本路線には、東京/成田・大阪/関西〜ドバイ線に改修済みのエアバスA380型機を投入しており、全路線でプレミアムエコノミークラスとスタッガードタイプのビジネスクラスを提供する。
サティシュ・セティ日本支社長は、プレミアムエコノミークラスを「エコノミーより快適で、ビジネスより安いのが魅力」と説明。「38%がカップル、28%が一人旅、11〜12%がファミリー」とほぼ想定通りの利用状況だというものの、東京/羽田〜ドバイ線は想像より需要が大きく、約1か月あまりで約1,100名が利用したと明らかにした。このうち48%が一人旅、18%がファミリーだという。改修済みのボーイング777-300ER型機を投入したのは、東京/羽田が2都市目で「エミレーツ航空にとって日本市場の重要性を示している」と話した。日本路線の増便については、「成長ができたら素晴らしいが、日本市場の市場規模を合わせ、1便ずつで満足している」という。
日本発の需要はパリやバルセロナ、ローマなどのヨーロッパ各地や、日系人が居住するブラジルのサンパウロが多いという。エアバスA380型機により1便あたりの供給座席数が多いことから、学校団体の利用もあるとしている。