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JR北海道、函館線の貨物列車脱線はレール腐食が一因の可能性
JR北海道は、函館線の森〜石倉駅間でJR貨物の貨物列車が脱線した事故で、脱線が発生したとみられる鷲ノ木道路踏切で、損傷した下り線側右レールに著しい腐食がみられたことを明らかにした。
JR北海道では、運輸安全委員会から脱線の原因についての言及はなかったものの、レール腐食が脱線の原因の一つになった可能性が高いとしている。
レールは目視で傷や腐食を年に1回確認するレール等検査のほか、レール探傷車による傷の有無の確認や、傷があった場合に超音波探傷器を用いて傷や腐食の状態を詳細に検査するレール細密検査を1〜4年に1回実施している。踏切内は目視が困難であることから、超音波探傷が主な検査方法だという。
当該踏切で検査をした際、超音波探傷器での超音波エコー表示に途切れが発生していた。途切れが発生した際にはレールの確認を改めて行うこととなり、本来は敷板を外して確認するのが望ましいものの、そのようなルールとなっていなかった。これにより、目視の確認がレール頭部に限定され、レール腹部の腐食具合を把握できなかったとしている。レール内部に発生する傷や、底部に発生する腐食に着目した検査をこれまで行っていたものの、腹部の腐食が先行してレール損傷が発生することは予見していなかった。
事故を受け、類似条件下である貨物走行線区かつ海沿い、レール経年30年以上、曲線、レール探傷車の再検査か所にあたる7踏切10か所は、きょう18日までに再度超音波探傷器による点検を実施し、そのうち3踏切5か所では敷板を撤去して目視確認を実施し、安全を確認した。今後実施範囲を拡大し、超音波探傷器による点検を行う。