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ユナイテッド航空、病気と闘う子どもに旅行体験 サンタに会いに“北極”へ
ユナイテッド航空は12月8日、病気で普段飛行機に乗る機会が少ない子どもたちとその保護者を招待したチャリティーイベント「ファンタジーフライト」を成田空港で開いた。北極へサンタクロースに会いに行く旅をイメージしたイベントで、参加した子どもたちは一足早いクリスマス気分を楽しんだ。
このイベントはユナイテッド航空が30年以上に渡って実施しているもの。日本では2018年に成田空港で初めて開催され、コロナ禍での休止期間(2020年〜2022年)を経て今回で4回目を数える。今年は成田空港のほか、ホノルル、ワシントン、ヒューストン、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコ、クリーブランド、フォートローダーデール、グアム、デンバー、ニューヨークの全米11空港とロンドンの3か国計13空港で開かれる。
参加したのは子どもたち32名とその保護者30名の計62名。小児がんや重い病気と闘う子どもたちを支援する認定NPO法人「Shine On! Kids(シャイン・オン・キッズ)」を通じて、17家族を招待した。
成田空港の第1ターミナルに集まった子どもたちは、チェックインカウンターで「北極行き」の搭乗券を受け取り、パスポートに見立てた小さなノートに“出国スタンプ”をもらって出発エリアへ。飛行機への搭乗を待つ間には、イベントに協力した日本マクドナルドのキャラクター「ドナルド・マクドナルド」が登場。大人も巻き込んだジェスチャーゲームなどで場を盛り上げた。
参加者はその後、スタッフに見送られながら、機内がきらびやかなクリスマス仕様に装飾されたボーイング737-800型機(機体記号:N37293)に搭乗。客室乗務員から手渡されたチーズバーガーやチョコレートケーキなどの機内食を楽しんだ。地上ではトナカイに扮したユナイテッド航空の社員がサンタクロースのソリをイメージしたタグ車で走り回り、窓の外からクリスマス気分を演出した。
「北極に到着しました」というアナウンスが流れると、コックピットではパイロットとの記念撮影の時間が設けられ、子どもたちは普段見られない操縦席に目を輝かせていた。降機後は国内線エリアの一角に設けられた北極をイメージした会場に移動。クッキーデコレーションやオーナメント作り、フェイスペインティングなどの体験でボランティアスタッフと交流を深めた。イベントの終盤にはサンタクロースが登場。子どもたち一人ひとりにプレゼントが手渡した。
ユナイテッド航空によると、イベントに使用された737-800型機はこの日のためにグアムからフェリーフライトで飛来。UA3923便としてイベント前日の12月7日午後3時43分に現地を出発し、午後6時40分に東京/成田に到着した。イベントに参加するため、グアムベースの運航乗務員4名と客室乗務員2名も来日した。なお、イベント終了後はフェリーフライトのUA3924便として東京/成田を8日午後4時31分に出発し、グアムに戻っている。