エアバス、最大離陸重量増加型A321neoをローンチ

エアバスA321neo

エア・リース・コーポレーション向けエアバスA321neoイメージ 資料提供:Airbus

 エアバスはこのほど、最大離陸重量を97トンに増加させたA321neoをローンチしたと発表しました。米国・ロサンゼルスを拠点にする航空機リース会社のエア・リース・コーポレーション(ALC)が同型のローンチカスタマーとなり、同社はA321neoを30機追加発注する覚書(MoU)を締結。A321neoの合計発注数を90機に増加しました。

 A321neoの最大離陸重量を97トンに増加させることで航続距離は4,000海里(7,408キロ)に延長されます。これは単通路型機の中で最長の航続距離であり、大西洋横断路線でのフライトに最適な機体となります。

 ALCの覚書による30機のA321neoと25機のA330neoの発注が確定すると、同社のエアバス機に対する合計発注数は258機。内訳はA320ceoが53機、A320neoファミリーが140機、A330ファミリーが15機、A350 XWBファミリーが25機、A330neoファミリーが25機。

 97トンのA321neoは客室に高い快適性と柔軟性を提供するキャビン・フレックスを採用。機体前部の床下に燃料タンクを追加し、主翼と胴体を少し改良することで、快適な2クラス制の客室に206席を装備し、最大4,000海里の長距離フライトが実現します。初号機の引き渡しは2019年を予定。

 エアバスは同機のローンチにより、航空会社は現行の単通路機では不可能だった新たな長距離路線市場も開拓できるとアピールしています。