チェジュ航空機炎上事故、衝突4分前から記録なし ボイスレコーダーとフライトレコーダー分析

韓国の航空・鉄道事故調査委員会(ARAIB)は、務安国際空港で炎上したチェジュ航空機のボイスレコーダーとフライトレコーダーの記録が中断されていたことを明らかにした。

ボイスレコーダーは外観上では無傷の状態、フライトレコーダーは電源と資料保存ユニット間のコネクタが損傷した状態で回収されていた。フライトレコーダーのデータ抽出は、韓国での作業が不可能であることから、アメリカ・ワシントンの国家運輸安全委員会(NTSB)で実施していた。

ボイスレコーダーは、金浦空港に隣接する試験分析センターでデータを抽出後、音声ファイルに変換し、文字データ化していた。機体がローカライザーに衝突する約4分前から保存が中断されたことが把握されており、現段階でその原因は不明だという。このため、ボイスレコーダーもフライトレコーダー同様、NTSBで分析したものの、フライトレコーダーについても保存が中断されていたことがわかった。

航空・鉄道事故調査委員会は、現場調査の完了時点、公聴会、その他必要と判断される場合、遺族などに公開可能な範囲で最大限情報を提供し、公正で透明な事故調査のために努力するとしている。