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京成電鉄、約5年ぶり新型車両3200形 2両単位で両数変更、需要変動に対応
京成電鉄は1月24日、今年度から導入予定の新型車両3200形を宗吾車両基地で公開した。2019年10月に登場した3100形以来、約5年ぶりとなる新形式で、既存の3500形を順次置き換える。
コンセプトは「人や環境にやさしいフレキシブルな車両」で、インバウンド需要増加や人口減少といった環境変化を背景に、輸送需要変動に柔軟に対応するため、編成車両数を2両単位で柔軟に変更できるのが特徴。
外観デザインは京成車両の伝統である赤と青のカラーリングが踏襲されている。連結運転時に常時通り抜け可能な構造とするため、先頭車の貫通扉は中央に配置。分割・併合をスムーズに行うため、京成電鉄の車両としては初めて電気連結器を搭載した。
主制御装置は最新の半導体を使用したSiC-VVVF制御を採用し、3500形と比較して電力消費量が約69%削減している。また、消費電力削減のため、側面のLED表示機は加速時に時速70キロ以上で消灯し、減速時に同65キロ以下で再点灯する。
車内では、京成車両の伝統とも言える乗務員室背後の2名掛けロングシートと戸袋窓が廃止されているのが特徴で、手すりを兼ねた腰当てが設置されている。これは、搭載機器の増加によって乗務員室が拡大したためだという。
シートデザインはソメイヨシノの菜の花をモチーフとし、一般席は青系統、優先席は赤系統のカラーリングとなっている。同様の意匠は仕切り扉のガラス面にもあしらわれており、京成電鉄のキャラクターである京成パンダが隠れている。
ドア上の案内表示器は2画面一体型の17インチワイドLCDで、停車駅や乗換案内などを4か国語で表示する。
車内の安全性向上のため、非常通話装置の操作時に客室内の防犯カメラの映像を乗務員室で確認出来る機能を京成電鉄として初めて採用。また、防犯カメラを各車両に3台ずつ設置している。
当初は6両を導入し、主に京成本線や千葉線の普通列車として運転する。2025年度以降の増備で8両編成が組成できるようになってからは、他社線への直通運転も行う可能性があるという。なお、8両編成の導入後は、既存の3400形も置き換え対象になると見られる。