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エアアジア・ジャパンの株式をANAHDが全株取得へ Peachブランドで運航か?
マレーシアのエアアジアが、ANAホールディングスとの合弁企業であるエアアジア・ジャパンの株式をANAホールディングスに売却し、合弁を早ければ今秋にも解消する方針であると、日本経済新聞電子版が報じている。
エアアジア・ジャパンは、ANAホールディングスが51%、エアアジアが49%の株式を保有し、2012年8月に日本国内線に就航。成田と中部を拠点に、国内・国際線に就航している。
記事によると、エアアジアは、日本国内で新たに提携パートナーを見つけ、日本市場に参入するという。現在のエアアジア・ジャパンは、国内で知名度が高い、「Peach」ブランドでの運航にする可能性が高いとも報じられている。
エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、6月8日付の日本経済新聞電子版で、「現状は不満だが撤退はあり得ない。国内線の需要が大きい日本は東アジアで最も魅力的な市場」とも語っている。
エアアジアには、すでに日本国内の複数企業からアプローチがある模様で、エアアジアは一時撤退後、新たなパートナーとともに日本市場に再参入するものと思われる。
エアアジア・ジャパンは、国内LCC3社の中でも搭乗率が低迷しており、2013年第一四半期には約21億円の赤字となった模様。ライバルのジェットスター・ジャパンが、就航から9ヶ月で約48億円の赤字であることや、保有機数の差を考えると出遅れ感は否めない。カウンターチェックインの無償化や、ビッグホリデーとのパッケージツアーの販売で利便性向上に努めていた。
なお、日本とクアラルンプールを結ぶのエアアジアXは、ANAホールディングスとの合弁企業ではないため、通常通り運航が継続される。