ANA、2014年度搭乗率・旅客数ランキング

ANA,羽田国際線増便記念セレモニー

昨年3月末、羽田空港で行われた国際線増便記念セレモニーの様子 © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年3月

 全日空(ANA)はこのほど、2014年度(2013年4月~2014年3月)の輸送実績を発表しました。期間中の国際線は前年度比で13.6%増の719万8616人が利用し、座席有償利用率(ロードファクター・L/F)は同1.9%減の72.0%。

 方面別実績では、ホノルル線を含む北米方面の旅客数が前年度比14.6%増の164万3058人で利用率は前年度比1.1%減の74.7%、ヨーロッパ方面の旅客数が同19.9%増の71万8835人で利用率は同6.8%減の69.2%、アジア方面の旅客数が同12.4%増の483万6723人で利用率は同0.1%減の70.9%。

 全方面で利用率は下回ったものの、昨年3月末から羽田国際線が大増便した効果もあり、利用者数は2013年度と比べると約86万2000人増えました。

ANA

2014年度(2013年4月~2014年3月)の輸送実績を発表したANA © Daisuke Tsukida/Flight Liner=13年2月

 国内線旅客数は前年並みの3935万9957人が利用し、座席有償利用率は前年度比2.0%増の63.6%。

 国内全路線で2014年度の利用率が最も高かったのは羽田-石垣線で、利用率は80.4%。全路線の中で唯一利用率が8割を超えています。

 次いで利用率79.5%の成田-伊丹線、同77.8%の伊丹-札幌線、同76.3%の伊丹-那覇線と続き、伊丹線や主要都市間を結ぶ路線が上位を占めています。また、利用率上位路線の中には、LCC(格安航空会社)も就航する那覇発着の関西、中部、福岡線と関西-札幌線も入っています。

 また、国内線全体で旅客者数が最も多かったのは365万1334人が利用した羽田-札幌線。次いで羽田-福岡線、羽田-伊丹線、羽田-那覇線と羽田発着の主要幹線4路線が上位を占め、地方路線では121万9138人が利用した羽田-広島線、96万2661人が利用した羽田-松山線等が上位に入っています。

■ANAグループ 2014年度利用率上位20路線
羽田-石垣線 80.4%
成田-伊丹線 79.5%
伊丹-札幌線 77.8%
伊丹-那覇線 76.3%
成田-中部線 73.7%
関西-那覇線 72.7%
中部-那覇線 72.1%
関西-札幌線 71.1%
札幌-神戸線 70.8%
福岡-札幌線 70.8%
羽田-函館線 70.7%
仙台-那覇線 70.2%
熊本-那覇線 70.2%
羽田-那覇線 69.3%
那覇-宮古線 68.5%
羽田-札幌線 68.4%
伊丹-福岡線 67.9%
那覇-石垣線 67.8%
伊丹-新潟線 67.1%
福岡-那覇線 67.0%

■ANAグループ 2014年度旅客数上位10路線
羽田-札幌線  365万1334人
羽田-福岡線  330万7423人
羽田-伊丹線  271万9359人
羽田-那覇線  233万48人
羽田-広島線  121万9138人
羽田-松山線  96万2661人
羽田-小松線  87万5770人
福岡-那覇線  78万2614人
羽田-富山線  78万764人
羽田-鹿児島線 74万4916人