MRJ量産初号機顧客(ANA)領収検査立合いの様子 資料提供:三菱航空機
三菱航空機は三菱重工飛島工場でMRJ量産初号機を対象とした初の顧客(ANA)領収検査を1月13日に実施しました。
今回の検査対象は主翼骨格組立で、ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA)の領収検査員が立会いました。
領収検査は製造工程の中で検査ポイントを設け、各胴体・主翼・尾翼等の構造組立状態や、各部位の結合状態・艤装状態等を顧客に立会い検査してもらうもので、最終的には機体完成後の地上検査、飛行検査を通じてMRJを受領することとなります。
また、飛行試験初号機は現在、機能試験を実施中です。今後は走行試験を経て、2月上旬に飛行試験を再開する見込みです。2号機は初号機と同様のフィードバック改修作業を実施し、3号機は機能試験を実施中。客室内装が施される4号機と5号機は最終艤装作業中で、内装品の組み付け調整作業等を行っています。
疲労強度試験機については、主要な構造組立、脚の取り付けが完了し、試験用の計測装置等を組み込んでいます。
手前右がMRJ5号機、手前左が疲労強度試験機、奥が4号機 資料提供:三菱航空機