モビール製エアバス初号機、ロールアウト 稼働から7カ月で

エアバス,モビール最終組立工場

モビール最終組立工場製エアバス初号機がロールアウト 資料提供:Airbus

 エアバスはこのほど、アメリカのLCC(格安航空会社)ジェットブルー(JBU)向け現行機A321が塗装を終えてロールアウトしたと発表しました。同機は米アラバマ州モビールの最終組立工場で最初に製造された機体で、2月に塗装が完了。3月4日に披露されました。
 A319・A320・A321のA320ファミリー最終組み立てを行うモビール工場は2015年9月に正式稼動。同工場初号機となったジェットブルーのA321は稼働開始から約7か月でロールアウトしました。ジェットブルーへの引き渡しは当初の計画通り今春になる見込みです。
 エアバスのA320ファミリー最終組立工場はモビールのほか、フランス・トゥールーズ工場、ドイツ・ハンブルク工場、中国・天津工場、計4拠点を構えています。同社は拡大する単通路型機の需要に備えるため、2018年までにはモビール工場におけるA320ファミリーの年間生産機数を40機から50機を計画しています。
 ジェットブルーは航空ファンに人気のセント・マーチン島など80地点以上に就航。使用機材数はA320、A321、エンブラエルERJ190、計200機以上。日本航空(JAL)とニューヨーク、サンフランシスコ、ボストン線等でコードシェアも行っています。
ジェットブルー航空,A321

モビール工場製第1号機となるジェットブルー航空向けエアバスA321ceo。引き渡しは今春を予定 資料提供:Airbus