エティハド航空、10都市への就航を予告 11月25日に発表
ベトナム航空、名古屋/中部〜ホーチミン線をデイリー化 ハノイ線を合わせてダブルデイリーに
ベトナム航空は10月29日より、名古屋/中部〜ホーチミン線を、現在の週5便から毎日1便に増便する。
ベトナム航空は名古屋/中部〜ハノイ線も1日1便運航しており、両路線を合わせて、名古屋/中部とベトナムを1日2便で結ぶことになる。名古屋/中部〜ホーチミン線は、夏期スケジュールでは、火・木・金・土・日曜に運航しており、これに月・水曜が加わる。機材は、ビジネスクラス16席、エコノミークラス161席を配置した、エアバスA321型機を使用する。
近年はビザ発給要件の緩和やベトナムの経済成長、加えて円安が進んだことなどの理由で訪日客が急増し、1月から3月までは前年比33%増で推移した。中部国際空港を利用するベトナム人の出入国者数も、2013年は約16,000人だったものの、2016年には約50,000人と3倍以上に拡大している。東京や大阪への周遊ツアーを組みやすいことや、ホテルの料金が比較的安価であることから、選ばれることが多いという。さらに、ベトナムからの技能研修生の受け入れが進んでいることや、東京に次いで2番目に多い、中京圏の約18,000人の在日ベトナム人の親族訪問や帰省などの需要が高く、堅調な需要が見込まれることから、空港周辺の自治体や経済界が熱心にセールス活動を行ってきた。
中部国際空港の友添雅直代表取締役社長は記者会見で、「ハノイやホーチミンのほか、ベトナム中部のダナン、ニャチャンなどのビーチリゾート、フエ、ホイアンの人気も高まっている。」として、名古屋/中部〜ハノイ線の機材大型化や、名古屋/中部〜ダナン線の新規就航を求めた。ベトナム航空のグエン・クァン・チュン日本地区総支配人は、「いまここではっきりとした計画はないが、日本地区は会社として重要な国。ダナン線を日本のどこかから開設したい。機材の大型化も市場の動向次第で考える。」と回答した。1月から3月までの搭乗率は、名古屋/中部〜ホーチミン線は80%、名古屋/中部〜ハノイ線は72%だった。
ベトナム航空では、全日本空輸(ANA)からの出資受け入れ後、ケータリングやグランドハンドリング会社をANAグループの企業に順次変更し、一部路線では共同運航(コードシェア)も行っている。グエン・クァン・チュン日本地区総支配人によると、今後は両社で共同のプロモーションを行う計画もあるという。
ベトナム航空の名古屋/中部線は2005年8月に、ホーチミン線を週3便就航したものの、2007年12月より運休していた。2008年8月には、ハノイ線で週4便の乗り入れた。2010年8月にはホーチミン線を週2便で再就航、2010年10月には週3便に増便し、名古屋/中部とベトナム間でデイリー化が実現した。ハノイ線を、2012年10月に週5便、2013年8月に週6便、2013年10月にデイリー化した。ホーチミン線は2015年7月に週4便、2017年1月に週5便にそれぞれ増便している。
ベトナム航空は、1993年にベトナムの国営航空会社として設立。1994年に大阪/関西〜ホーチミン線で日本の初就航し、現在は東京/羽田、東京/成田、名古屋/中部、大阪/関西、福岡の日本の4都市5空港を含む、ベトナム国内21都市、世界29都市にネットワークを広げている。