Grab、乗車件数10億件達成 東南アジア7カ国142都市でサービス展開

東南アジア7カ国でオンデマンド交通システムとモバイルペイメントプラットフォームを提供しているGrab(グラブ)は、10月26日に乗車件数が10億件に達したと発表した。

シンガポール、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイ、べトナム、ミャンマーの142都市で、自家用車、オートバイ、タクシーの配車、マイカー相乗りのサービスを提供しており、1秒間に66件の乗車が同時に行われているという。

Grabのアンソニー・タン最高経営責任者(CEO)兼共同創設者は、「今回の10億件達成は、Grabの事業と経営チームの強さを明確に証明するものとなる。その強さとは、当社がこれほど短期間に事業の規模を大きく拡大していること、高品質のサービスを維持するだけでなく事業を革新し続けることでサービスを向上させていること、さらにはテクノロジーを通じて地域の問題を解決し、人々の生活を変革していることにあります。私はすべてのドライバーパートナー、乗客、パートナー企業、投資家によるご支援に感謝を申し上げるとともに、大幅な事業拡大を一丸となって成し遂げたGrabの素晴らしいチームを誇りに思う。」とコメントしている。

Grabでは、バンガロール、ホーチミン、ジャカルタに研究開発センターを開設するなど、研究開発能力と技術力の増強に向けた取り組みを行っている。また、モバイルペイメントプラットフォームのGrabPayを交通分野以外でも利用できるようにした。GrabPayの取引件数も近く10億件に達する見通し。

Grabの市場シェアは、タクシー配車サービス市場で95%、自家用車歯医者サービスで72%となっており、稼働車両数は東南アジアで最多、ドライバー数は200万人以上、ドライバーがGrabで稼ぎ出す1時間あたりの収入は全国当たり最大で55%上回っているという。