ANAグループ、「ANAにキュン! BLACK FRIDAY!」を開催
スカイトラックスも絶賛 ターキッシュエアラインズのビジネスクラスの実力とは【搭乗レポート】
いつの時代も日本人に人気のヨーロッパ旅行。日本からヨーロッパへの移動手段といえば、直行便の他にはアジア各国や中東各国での経由便が挙げられるが、実は便利な選択肢のひとつにトルコ・イスタンブール経由という手段がある。それを可能にしているのがターキッシュエアラインズのフライトだ。実はこのターキッシュエアラインズ、就航国数が120か国と世界最多を誇る。ヨーロッパ方面の就航地だけを見ても113都市114空港で、単独ハブ空港からの就航地数としてはヨーロッパ最多(いずれも2017年11月現在)だという。就航ネットワークだけでなく安全性・サービス面への評価も上々で、スカイトラックスの「World Airline Awards」各部門でも数々の受賞歴がある。
東京/成田~イスタンブール線は1往復を毎日運航。イスタンブール行きのTK53便は、東京/成田を午後9時25分(火曜のみ午後9時40分)に出発し翌午前4時過ぎに到着する夜行便のため、使い勝手が良い。東京/成田行きのTK52便はイスタンブールを午前2時10分に出発し、同日午後7時50分に到着する。
筆者は今回、東ヨーロッパへの渡航にこの路線を利用した。本稿ではイスタンブール発、東京/成田行きTK52便のビジネスクラスのレポートをお届けしたい。
この便で使用される機材はエアバスA330-300型機。ビジネスクラスは「2-2-2」の座席配列で全28席だ。各座席の前後間隔はおよそ窓4つ分で、広々としたスペースが確保されている。シートは手元のコントローラーを使ってボタン一つでフルフラットにできるほか、体格に合わせて首や腰、レッグレストの位置をそれぞれ細かく調節できる。
席に着くと、担当客室乗務員が色鮮やかなウェルカムドリンクを持って挨拶と自己紹介にやってきた。フレッシュジュースはラズベリーやオレンジなど色鮮やかなラインナップ。レモネードは自家製だという。
続いて配布されたのはDENONのヘッドホンとアメニティグッズ。デンタルキットやブラシ、アイマスクなどが入ったアメニティポーチはFURLA。フランスの化粧品メーカー、INSTITUT KARITEの保湿クリームやリップバームも入っていた。
さて、機体の上昇が終わり安定飛行状態に入ると機内食の時間だ。ターキッシュエアラインズの機内食は、ヨーロッパ各地でレストランやバーを展開するDO&COとターキッシュエアラインズが共同で設立したTURKISH DO&COが手掛けている。スカイトラックスの「Best Business Class Onboard Catering(ベストビジネスクラス機内食部門)」ランキングでは毎年高い評価を受け、2017年も堂々の1位に選出されているというから期待が高まる。
高評価の理由の一つに、高級ホテルなどでの経験を積んだ「フライングシェフ」と呼ばれる機内食専門スタッフの存在がある。このフライングシェフが実際のフライトに乗り込み、機内食の最終的な調理や盛り付けを行っているのだ。実はすでに離陸前、フライングシェフが前菜・主菜の希望を受けに各客席を回っていた。
機内食の前にまずは飲み物の提供。ホットティーをオーダーすると、南部鉄瓶の急須が運ばれてきた。食器ひとつ取っても、ターキッシュエアラインズの機内食に対する力の入れようが伝わってくる。
そしていよいよフライングシェフが食事を持って登場。希望に応じてフライングシェフ自ら各料理の説明をしてくれる。隣の席の方が「撮影用に」と筆者と違うメニューをオーダーして写真を撮らせてくれたので、前菜・主菜それぞれ2種類ずつ紹介する。