小田急電鉄、新型ロマンスカー70000形の愛称を「GSE」に決定 座席下に小型スーツケース収納可能

小田急電鉄は、新型特急ロマンスカー70000形の車体が完成し、愛称を”Graceful Super Express”の略称である「GSE」に決定した。

開発コンセプトは「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」で、カラーリングは車体を薔薇の色を基調とした「ローズバーミリオン」、屋根部を深い赤色の「ルージュボルドー」とし、 側面にはロマンスカーの伝統カラーである「バーミリオンオレンジ」の帯をあしらった。

展望席は大型の一枚ガラスで、ガラスの取付角度や座席位置、ガラス両側の支柱の位置と形状を工夫することで、前方の眺望を格段に向上させた。先頭車両は荷物棚をなくすことで開放的となった。車両側面窓は窓の繋ぎ目を極力少なくした連続窓とし、VSEやMESより30センチ高い100センチとしたことで、風景もより楽しめるようになった。左右の車両振動を低減する「電動油圧式フルアクティブサスペンション」を搭載して乗り心地も向上させた。多目的室、大型荷物収納スペース、防犯カメラ、ウォシュレット付きトイレ、電源、無料Wi-Fiを設置。展望ライブ映像やメイキングビデオが楽しめるコンテンツの配信も行う。座席下には機内持ち込みサイズの荷物の収納もできる。

新宿〜箱根湯本間を、平日は2往復から3往復、土休日は3往復から4往復運行する。モーニングウェイ号、ホームウェイ号としても運行する。1編成7両で、2編成14両を製造する。全席が指定席となる。

今後は各種試験や乗務員の訓練などを経て、2018年3月中旬の複々線化に伴うダイヤ改正時より投入する。

詳細はこちら