伊丹空港の駐車場料金、25年ぶりに改定 導線変更などの周辺道路混雑対策も

関西エアポートは、伊丹空港のターミナル周辺道路の混雑対策と安全強化の取り組みを強化する。

駐車場料金を12月20日より改定する。13時間以上の長期利用時間を値下げするとともに、12時間以下の料金見直しや多客期料金の導入を行う。改定は消費税の値上げを除いて25年ぶりとなる。多客期は3月21日から4月5日まで、4月29日から5月5日まで、7月15日から8月31日まで、12月28日から1月4日まで、国民の休日(成人の日、海の日、敬老の日、体育の日)を含む直前の土日とする。

新料金は、通常期は1時間300円で、以後30分ごとに150円を加算する。入庫から24時間の最大料金は1日目は2,500円、その後24時間ごとに1,500円を加算する。多客期は1時間400円で、以後30分ごとに200円を加算する。入庫から24時間の最大料金は1日目は3,400円、その後24時間ごとに2,000円を加算する。

従来どおり、入庫から30分以内の出庫は無料のままとなる。11月に新設した降車専用レーンは5分以内無料、2018年4月に設置する出迎え用の送迎スペースは15分以内無料となり、用途に応じた活用を呼びかける。

また、駐車場満車時の待機列によるターミナル前道路の混雑を解消するため、ターミナル側の入口を廃止し、逆側に移設する。2018年4月には待機用車線を新設する。

2018年春には到着口の中央集約に伴い、リムジンバスやタクシーの乗り場と降り場を変更し、現在と逆となる乗り場は中央、降り場は南北2ヶ所に配置する。

2019年春には北立体駐車場を建て替える。収容台数はこれまでの2,550台から2,700台となり約150台増加する。駐車スペースの拡張や満空表示の誘導サインや案内サインの改善、事前予約サービスの導入も行う。

10月には駐輪場も新設しており、10月の利用実績は1日平均で自転車は261台、バイクは193台の利用があり、稼働率は48%だという。