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たった1機の”親子イルカ”「みぞか号」を乗り倒す旅 天草エアライン「パラダイス運賃」搭乗レポート(その4)
(その3から続く)
大阪から熊本へ、最長路線の後は最短路線の、熊本〜天草線。
すでに6レグ目で、出発から6時間以上を経過。ぐったりとしてきたもののなんとか搭乗。
曇り空の中、天草五橋を左手に眺めながら、天草空港に着陸。
天草空港では、社長も乗客をお出迎え。
天草空港では、社員総出で荷物運びや給油、機内の清掃、さらに乗務員の交代など、次の便の出発準備を行う。
6レグ目を終えると、パイロットと客室乗務員は交代。
特別にコックピットを見せていただいた。
CAも、西島CAから山口CAに交代。山口CAは7レグ目〜10レグ目の4レグを乗務する。
搭乗券は、天草空港に到着すると往復分がもらえるようになっており、7、8レグ目分と、9、10レグ目分の2回を受け取る必要がある。
順調に福岡を7、8レグ目で1往復。9レグ目で福岡空港に到着すると、掲示板に異変が。
天草空港が低気圧の接近で強風が強くなってきており、着陸できない可能性があるとのこと。
確かに、福岡空港でもかなり風が強くなってきており、山の山頂付近に位置する天草空港は、特に影響を受けやすい。祈るような気持ちで10レグ目に搭乗する。
福岡空港離陸時にはそれほどでもなかったものの、熊本、天草と近づくうちに、揺れが大きく。残念なことに、2回着陸を試みたものの、強風のため滑走路に近づけず、風が強くて機体もかなり揺れたため、熊本空港に向かうことに。
熊本空港に着陸し、天草エアラインが用意した代替バスで、熊本空港から約2時間半。天草空港に到着した。
ちなみに、チャレンジ中、目的地の変更や欠航となってしまった際には、運賃全額が払い戻される規定。今回は、まさかのきっちり10レグ目で熊本空港に着陸してしまったため、15,000円の運賃は全額払い戻しになった。
とんだ10レグ目だったものの、熊本〜天草間はバスだと約2時間半、飛行機ならわずか15分程度と、天草エアラインの利便性をひしひしと感じる10レグ目だった。
結局、当初の予定では午後7時35分に到着し、所要時間は11時間35分のところ、約15時間以上かかり、ぐったり。
天草空港に到着後、なんとか10レグ達成の証明書を受け取り、天草空港のカウンターで記念撮影。すでに午後11時半をまわっており、疲れも限界だった。
パラダイス山元さんは、「人生は何かということを暗示するようなフライトでした。順風マンボな人生なんてあるはずがありません。」と、しみじみ語っている。
天草エアラインでは、「パラダイス運賃」を2014年3月20日までの平日に発売し、約200名が10レグ、8レグに挑戦。中には、2日連続や1回目でチャレンジに失敗し、2回目に挑戦した人もいたとのこと。変人も多いものだ。
結局、東京から3日間で14レグに搭乗したわけで、飛行機にはもう乗りたくないとこれほどまで思ったことはない。次回は、有名なイルカウォッチングや、新鮮な海の幸や温泉を楽しみたいと思う。
天草エアラインは、老朽化のため、「みぞか号」を数年内に置き換える計画。有力とされているATR42型機は、プロペラ部分が現在のDHC-8型機とは違うため、子イルカはなくなってしまう。「みぞか号」に乗れるチャンスも、残すところわずかだろう。
これから春が訪れ、観光シーズンとなる天草。「みぞか号」は、天草と九州、本州との架け橋になるため、今日も頑張って10レグを飛んでいる。
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