韓国で中東呼吸器症候群患者を確認 危機警報レベル引き上げ

韓国政府・疾病管理本部(KCDC)

韓国政府・疾病管理本部は、9月8日中東呼吸器症候群(MERS)患者が韓国国内への流入したことから、感染症危機警報レベルを「関心」から「注意」に引き上げ、中央防疫対策本部を設置した。

MERSの感染症危機警報レベルは、「関心(海外におけるMERSの発生)」、「注意(MERS患者の国内への流入)」、「警戒(国内における制限的な伝播)」、「深刻(地域または全国的な拡散」の4段階で、上から3番目に引き上げられたことになる。

感染が確認されたのは、クウェート出張帰りの韓国人男性で、接触があった21人を含む22人を隔離している。韓国では2015年にもMERSの感染が拡大し、38人が死亡。各国が渡航自粛を勧告し、観光業に大きな打撃が出た。