ミャンマー、首都圏空港のオープンスカイ合意 ANA輸送力拡大へ

10月22日から3日間、日本とミャンマーとの航空当局間協議がミャンマーのヤンゴンで開催され、首都圏空港を含むオープンスカイの合意に至りました。

成田国際空港

日本とミャンマー、首都圏空港のオープンスカイに合意=成田国際空港 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

協議には日本とミャンマーの航空局代表者が出席。オープンスカイに関する協議では、成田空港における二国間輸送を相互に自由化、首都圏以外の空港では二国間の輸送および以遠地点への輸送を相互に自由化することで締結。
首都圏空港を含むオープンスカイに合意した国と地域は、今回でミャンマーが26ヶ国目。
このほか、日本とミャンマー双方の航空企業の運航柔軟性を拡大する観点から、第三国企業との共同運航を含むコードシェア枠組みを設定しています。
日本政府観光局(JNTO)調査によると、両国間の人的流動は5年前と比べておよそ3.4倍(54,614人)に増え、ミャンマーへ訪れる日本人はここ5年で約5倍近く伸びています。
現在、日本とミャンマーを結ぶ直行便は全日空(ANA)の成田-ヤンゴン線のみで、ミャンマーの航空会社は日本へ未就航。ANAは9月末日より成田-ヤンゴンをデイリー運航に増便し、機材も今までの38席のボーイング737-700ER(全席ビジネスクラス)から202席仕様の767-300ER(ビジネス:35席/エコノミー:167席)に大型化するなど、輸送力を増強しています。
なお、ANAグループは堅実な黒字経営を続けているミャンマーの新興航空会社「Asian Wings Airways Limited」(アジアン・ウィングス・エアウェイズ/AWA)と資本提携に関する基本合意に至り、今後は新たなビジネス需要等の取り込みや成長領域拡大を目指します。