JAL787、運航再開直後に作業ミス発見で運航中止。バッテリーに・・・

JALは6月2日、787機材にて運航予定だった羽田発/北京行きのJL21便において、出発前の機材点検で異変を確認。点検に時間を要すると判断し、機材を767型機に変更して運航をしたと発表しました。この影響で、折り返し便の北京16:40発/羽田行きJL22便も767型機による運航に変更しています。

JAL,787

バッテリー格納容器の内外で圧力差が生じた同型機のJAL787型機 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

問題となった787は前便到着後、北京に出発するまでの間に飛行間点検を実施。点検で補助動力装置(APU)用バッテリーを格納する容器の内外で圧力差が生じたことを計器が示し、その原因を調べる時間が必要だったことから、787による運航を急きょ中止する事態に。

点検ではバッテリーに不具合がみられなかったものの、一箇所の作業ミスを点検中に発見。

787のバッテリー格納容器には空気の流れを調整する小さな穴があり、これは万一、バッテリーが不具合を起こした場合に備えた対策。この穴がテープで塞がれていたことが確認され、JALではこれが原因であるかどうか確認中です。なお、バッテリーの改修作業はボーイング社が実施した作業。

JALではバッテリー格納容器の穴が塞がれていたとしても、バッテリーシステムの機能や、排煙機能には影響はないとしています。

夢の乗り物も信頼回復には、まだまだ時間がかかりそうです。