ANA、受託手荷物の適用ルールを変更 日本発エコノミー「Light」運賃では1個に
国内LCC3社、「高級感が無い。庶民的。対応が悪い」のアンケート結果 ピーチは関西で浸透
日本のLCC利用者の意識と行動調査結果をまとめたところによると、2012年以降に飛行機で旅行した人のうち、国内線LCCを利用した人は全体の1割以上にのぼることが明らかになりました。
アンケートは関東、関西に居住する男女43,918人を対象にJTB総合研究所がリサーチ。年代別では男女とも18~29歳の20代以下の利用経験が最も高く、年齢が高くなるにつれ利用経験が低くかった。
居住エリア別で見てみると、関西が18.8%に対し関東が8.3%の利用率。10ポイント以上の差が開いており、航空会社別では関西国際空港を拠点に展開しているピーチアビエーションが関西居住者で高い利用率を示しています。ジェットスター・ジャパンとエアアジア・ジャパンはピーチのように利用率は高くなく、関西ではピーチの存在が浸透し、国内線LCC利用経験の増加にも大きく寄与している見ています。
日本のLCCが浸透してきた中で、スターフライヤーやエア・ドゥ、ソラシド・エアなど他の航空会社とLCC3社のサービスの違いについて、およそ6割が「特に違いは感じない」と回答。一方、「違いを感じる」と回答したおよそ3割のLCC利用者は、運賃の安さは評価しているものの、大手と比べて「高級感が無い。庶民的」、「食事が違う」、「CAの質の違い」、「LCCは中途半端」、「遅延・欠航した場合の対応が悪い」などの不満やコメントが見受けられた。
LCCが浸透している他国と比べると日本のLCCは認知度がまだ低いこともあり、サービスの簡略化に難色を示す人も少なくない。世界に誇れる日本のホスピタリティと、簡素的なサービスが当たり前のLCC。手厚くもてなされることに慣れている日本人にとって、たとえLCCであっても「ある程度」のサービスを期待する人がいることも確かな結果となりました。