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「JA8966はベテラン機材」 ANA、中部-那覇線で747里帰りフライト
全日空(ANA)は11月22日、ボーイング747-400型機が過去に就航していた国内各地の空港へ巡る「747里帰りフライト」にて、中部-那覇線を運航しました。
ANAの747による里帰りフライトはこれまでに羽田-函館、小松、広島線を実施。中部-那覇線は4路線目です。
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日帰りで4回搭乗セントレアへの里帰りフライトでは、ボーイング747-400型機の機体番号「JA8966」を投入し、那覇発中部行きのNH302便と、中部発那覇行きNH307便にて運航。那覇発NH302便は313人(うち乳児6人)、中部発NH307便は満席に近い547人(うち乳児14人)が搭乗し、どちらの便もプレミアムクラスは満席。
中には「今日は朝早く羽田から那覇に向かい、里帰りフライトの往復を楽しんでいる。那覇着後は747で羽田に戻ります」という20代男性や、「747里帰りはマイルを使って特典航空券で予約できた。日帰りで中部→那覇→中部→那覇→中部を4回搭乗する」という航空ファンもいました。
ダブルキャプテン中部-那覇の里帰りフライトは、ダブルキャプテンによる運航。那覇発NH302便は河野文彦機長、中部発NH307便は佐藤正雄機長が操縦桿を握りました。
「里帰りフライト、すごく楽しみにしていた。」と話す佐藤機長は名古屋の南区出身。
セントレア発の里帰りフライト前、搭乗ゲートにて佐藤機長から挨拶があり、中日ドラゴンズの大ファンという佐藤機長は名古屋小牧空港(県営名古屋空港)に747が就航していた当時のことを話し、「私が名古屋-ホノルル間をジャンボで担当していたある日のこと、中日ドラゴンズの選手が搭乗し、すごく嬉しくてサインが欲しかった。中日以外のファンの方、耳を塞いでください」と、笑いをとる場面もありました。
総飛行回数29,180回
搭乗開始直前には、グランドスタッフが余韻ある話をアナウンス。
「本日里帰りフライトで使用する『JA8966』を含め、747は整備士が惜しみない愛情を注ぎ、絶対の安全安心を皆様に提供するため、確実な点検を日々送ってきたベテラン機材です。」と語り、多くの乗客の胸に深く刻み込まれたことでしょう。
今後、ANAの747-400は12月1日の羽田-鹿児島線(NH621便/NH624便)、12月8日の羽田-長崎線(NH661便/NH664便)に里帰り。2014年1月12日には伊丹空港への飛来、3月には「ボーイング747さよならチャーターフライト」を実施し、3月30日の羽田-福岡線、羽田-新千歳線を経て、3月31日の羽田-那覇線をもって747の歴史に幕を閉じることとなります。
中部線の里帰りフライトで投入されたボーイング747-400、機体番号「JA8966」は総飛行回数29,180回、フライト時間約41,517時間、地球約834周分を旅したANA自慢のジャンボ。2014年1月には退役する予定です。