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「熊本線は非常に大事」 ソラシドエア、9月中間決算は増収減益
ソラシドエア(SNJ)は11月28日、平成25年9月期の第17期中間決算を発表しました。
営業収入は前年同期比25億3900万円増(16.7%増)の177億2000万円で、11期連続の増収。営業利益は同3800万円増の11億7300万円、経常利益は同4億3600万円増の13億800万円、純利益は同1億3700万円減の7億400万円。
提供座席数は前年同期比17.9%増の118万5594席、有償旅客数は同22.2%増の80万5893人、搭乗率(ロードファクター・L/F)は同2.4%増の65.6%。
損益面では、LCC(格安航空会社)の路線拡大による価格競争の激化や、原油価格の高止まりと円安進行による燃料費のコスト増加等があったものの、営業利益は前年同期比3.4%増の11億7300万円を確保。しかし、旧型機材(ボーイング737-400型機/機体番号「JA737F」)の退役を前倒しでリース解約したため、特別損失を5億6000万円計上し、中間純利益は同1億3700万円減の7億400万円で、増収減益となりました。
営業面では旅客数や搭乗率が好調。ソラシドエア全運航便の中で搭乗率が最も高かったのは、73.2%(前年同期比7.5%増)の羽田-熊本線。ソラシドエアによると、熊本線のロードファクター上昇は顕著で、同社にとって非常に大事な路線だという。次いで同70.3%(同1.0%増)の羽田-鹿児島線、同70.1%(同8.3%増)の羽田-長崎線の順となっています。
ソラシドエアでは、2013年夏季ダイヤ以降の羽田空港発着3枠を活用し熊本、鹿児島、大分線を各1往復増便したことに加え、6月1日より神戸-那覇線を開設。これらのネットワークの拡充に加え、早期割引運賃「バーゲン35」の提供や、機体に各自治体の観光資源やご当地キャラクターをデザインした「くまモンGO!」などの特別号を就航させたことによるブランド浸透の効果もあり、提供座席数、旅客数、搭乗率すべてが前年同期比で好調に上昇しています。
運航面では2011~12年度の前中期経営計画期間に続き、ボーイング737-800型機を航空機リース会社のAWASより2機(機体番号:JA807X・JA808X)導入。なお、当中間会計期間におけるユニットコスト(営業費用/提供座席キロメートル)は、旧型機材の退役と新型機材の導入や各種コスト削減努力の効果等の結果、前事業年度の8.95円から8.66円になりました。
財政面では、オペレーティングリースで調達していた航空機1機(機体番号:JA804X)を2013年7月にファイナンスリースに切り替えて実質自社保有とした結果、総資産は前事業年度末比30億9200万円増の138億5100万円に拡大。また、中間純利益の計上により純資産は同5億8500万円増の48億400万円に増加しました。
ソラシドエアは今後も顧客満足度の向上を図りつつ、「強いソラシドエア」を目指すとしています。