デルタ航空、単通路機材225機の内装をリニューアル

デルタ航空(DAL)は1月8日、単通路機材のボーイング757-200型機、737-800型機、エアバス319型機および320型機の内装をアップグレードすると発表しました。

デルタ航空,757-200,N538US

デルタ航空のナローボディ機の一つ、ボーイング757-200型機 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

今回のキャビン内リニューアル発表は、機内の快適性向上を目的としたもの。全座席を薄型構造で可動式ヘッドレスト付きの「スリムラインシート」に変更し、各シートには電源を設置するほか、化粧室やギャレーも一新します。

56機のボーイング757-200型機、43機の737-800型機、57機のエアバス319型機、69機の320型機、計225機が対象で、2016年までに約800億円(7億7,000万ドル)を投じます。

ボーイング757-200型機のうちアメリカ国内線専用49機は、ファーストクラス20席、エコノミーコンフォート29席、エコノミー150席、計199席の仕様、国際線用7機はファーストクラス18席、エコノミーコンフォート28席、エコノミー151席、計197席仕様になります。

ボーイング737-800型機はファーストクラス16席、エコノミーコンフォート18席、エコノミー126席、計160席の仕様。内装刷新では各座席に衛星テレビ対応の個人用モニターと電源が装備されます。 

エアバス319型機の内装刷新後の仕様は、ファーストクラス12席、エコノミーコンフォート18席、エコノミー102席。A320型機の仕様はファーストクラス16席、エコノミーコンフォート18席、エコノミー126席、計160席となります。

デルタ航空は2010年以降、総額およそ3100億円(30億ドル)を投じて機内環境や空港設備の改善、テクノロジーの導入に投資。太平洋横断路線で運航中のワイドボディ機はすべて、2013年夏までに全座席通路側のフルフラットベッドシートの導入を完了させ、2013年末にはボーイング747-400型機16機、777型機18機、767-400ER型機21機の内装刷新を終えています。

さらに、2014年中期頃までには767-300ER機58機とA330型機32機を含む、国際線用機材全140機の内装刷新が完了する見込みで、アメリカ大陸横断路線用の全機材へのフルフラットベッドシート導入は2015年夏までに完了予定としています。