JAL、国内線767にファーストクラス導入 新仕様機材「スカイネクスト」は77機に

 日本航空(JAL)は1月30日、国内線の新仕様機材「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」を2014年5月より順次導入し、ボーイング767-300ER型機に初めて国内線ファーストクラスを搭載すると発表しました。

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日本航空(JAL)の国内線ファーストクラス。今後は777に加え、767の9機にも導入する 資料提供:JAL

 JALスカイネクストのテーマは「ひとつ先のスタンダード」。国内線機内インテリアを全面刷新することで、くつろぎ・利便性・新しい価値を提供します。

 JALによると、リニューアルする対象機材とその内訳はJAL国内線仕様のボーイング777-200が12機、777-300が4機、767-300と767-300ERが20機、737-800が41機の合計77機。現在JALが使用するこれらの機種の9割以上を全面刷新し、2014年5月よりJALスカイネクスト初号機が日本の空にデビューします。

 普通席はシート改修で居住性と快適性が向上。シートをスリム化することで、ひざ回りの足元スペースが現行座席から最大5センチ拡大します。加えて、シートの軽量化は二酸化炭素排出量を抑制する燃費削減にも直結し、地球環境にも貢献します。

JALスカイネクスト,普通席

日本航空(JAL)の国内線新仕様「JALスカイネクスト」の普通席 資料提供:JAL

 乗客から好評のクラスJは「ちょっとゆったりとしたくつろぎの空間を、手軽に気軽に味わう」がコンセプト。座席は本革仕様のシートにリニューアルすることで上質な空間を創り出し、シートピッチはこれまで通り普通席より約18センチ広い前後平均97センチの座席スペースを確保しています。

 今回の座席全面改修では、高級車が採用する本革を座席に採用したほか、カーペットのリニューアルと787にも採用されているLEDライトを装着することで機内インテリア全体をトータルコーディネートします。

 JALスカイネクスト導入で、国内線仕様の767-300ERに初めてファーストクラスも導入。これまでの777-200に加え、767-300ERにもファーストクラスを導入することで、国内線ファーストクラスの運航便数を増やし、サービス向上を図ります。JALによると、投入路線はまずは現在ファーストクラスのサービスを展開している羽田発着の幹線4路線、伊丹、札幌、福岡、那覇線が対象という。

 現在運航している777のファーストクラスは14席である一方、767のファーストクラスは5席。ファーストクラス装着後の機内仕様は、ファーストクラス5席(2-1-2配列)、クラスJが42席(2-2-2配列)、普通席205席(2-3-2配列)の計252席。2014年秋より導入し、機材数は9機になる見通しです。

JALスカイネクスト,クラスJ

日本航空(JAL)の国内線新仕様「JALスカイネクスト」、クラスJ 資料提供:JAL

JALスカイネクスト,LED

JALスカイネクストには787にも採用されているLEDライトを搭載 資料提供:JAL