中部空港のドリームリフター・オペレーションズ・センターが稼動 787増産後押し

ANA,787,JA808A

ANAのボーイング787型機 Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner

 ボーイング3月18日、中部国際空港に建設した787型機の部位保管庫である「ドリームリフター・オペレーションズ・センター(Dreamlifter Operations Center=DOC)」の本稼動を開始すると発表しました。ボーイングのDOCは、アメリカのシアトルとチャールストンでも稼動しており、米国外では中部空港が初めて。

 中部空港のDOCは、日本のパートナー企業である三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の各社が中部地区で製造する787型機の部位を一時保管する目的で建設されたもので、2012年7月に着工し、2013年2月に完成。その後テストを繰り返し、今回、本稼動の開始を決定しています。

 中部空港のDOC本格運用により、各部位はドリームリフターの運航スケジュールに合わせることなく事前に中部空港に搬入することが可能となり、これまで以上に安定した効率性の高い輸送システムが実現するとしています。

 ボーイング787は、機体構造の35%を日本企業が担当する準国産機。航空市場のニーズに対応すべく今後は月産12機、さらには14機への増産計画を実現させる計画です。