747-8やA380の4発機導入、ANA篠辺社長「どの機種も可能性はある」

ANA,篠辺社長

3月31日、747ラストフライト記念式典で挨拶するANAの篠辺社長 © Toshio Tajiri/Flight Liner=14年3月

 全日空(ANA)のボーイング747-400D(機体番号:JA8961)が退役した3月31日、同社の篠辺修社長は747のラストフライト記念式典で、今後の4発機の大型機導入について「可能性だけであれば、どの機種も可能性はあると思う」と、747-8やA380といった4発機導入はゼロではないことを示唆しました。

 ANAホールディングス(ANA HD)は3月27日、777-300ERの後継機として777-9Xの新規発注を発表しており、記者から後継機に747-8が選定から漏れた理由について尋ねられると「747-8は対象として大きすぎたと個人的に思う。今の環境の中で777-300ERの後継と考えると、777-300ERサイズの前後する機体が対象だった。747-8やエアバスA380は今後の中で検討する。」とコメント。

 今後も経済環境や運航要件、競争環境などをみて判断し、色んな検討を続けていくとしています。

 ANAグループは新規に20機のボーイング777-9X、7機のエアバスA320neo、23機のA321neo、追加として6機の777-300ER、14機の787-9発注を決定。今回の発注機材を活用して、2020年の東京オリンピック・パラリンピックや訪日外国人2,000万人達成、日本人の拡大する海外渡航など航空需要への備えを万全にする考えです。

ANA,777-9X

ANAが日本の航空会社で初めて導入するボーイング777-9X型機イメージ 資料提供:ANA