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ボーイング777X、日本企業5社が主要構造部位の開発・製造手掛ける
777Xの開発、量産事業に参画する企業は三菱重工業、川崎重工業、富士重工業、新明和工業、日本飛行機の5社。日本の航空機産業の向上発展を目指す日本航空機開発協会(JADC)と共に、ボーイングとの間で合意覚書を締結しています。
合意では、777Xの主要構造部位の製造を日本企業が約21%担当し、三菱重工業が後部・尾部胴体及び乗降扉を、川崎重工業が前部・中部胴体、主脚格納部、貨物扉及び圧力隔壁を、富士重工業が中央翼、中央翼・主脚格納部結合、主脚扉及び翼胴フェアリング(前部)を、新明和工業が翼胴フェアリング(中・後部)を、日本飛行機が主翼構成品を手掛ける計画です。
日本企業全体の製造規模は、777Xでは胴体延長による機体の大型化などにより、現行の777型機を上回るものとなります。
ボーイングは日本の航空宇宙産業界との恊働関係を約60年にわたって構築してきており、日本の企業は747、767、777、787、次世代737、737 MAX、今回の777Xと、ボーイングが航空業界に提供する全航空機プログラムに参画しています。
現行777シリーズの後継機である777Xは777-8Xと777-9Xの2構成。製造開始は2017年、初号機のデリバリーは2020年を予定しています。
日本の航空会社ではANAグループが20機の777-9Xを発注しており、2020東京五輪や訪日外国人2000万人達成、日本人の拡大する海外渡航など航空需要への備えを万全にする考えです。