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セブパシフィック航空、フカヒレの輸送を禁止 アジアでフカヒレ包囲網広がる
フィリピンのセブパシフィック航空は、7月8日にフカヒレの輸送を禁止すると発表した。
セブパシフィック航空は自社のプレスリリースにおいて「我が社は生物多様性と海洋生物の生態系維持を重視し、特に持続不可能な資源であるサメのヒレについて輸送を禁止することとなりました。これまでも、我が社は世界自然保護基金(WWF)と密に連携し、差し迫った天候の変化や海洋生物の保全などの問題を解決するための努力をしてきました。」と述べている。
WWFはこの決定を歓迎しているとのこと。同基金は現在、毎年7300万匹のサメがフカヒレのために殺されていると推定しており、海洋生態系の頂点に立つサメが乱獲されれば、バランスが崩れ結果として海洋資源全体の生産性が低下するだろうとしている。
現在、既にフィリピン航空がフカヒレの輸送を禁止しているほか、キャセイ・パシフィック航空、ニュージーランド航空、大韓航空やアシアナ航空も同様の輸送禁止を表明しており、アジア太平洋地域で着々とフカヒレ包囲網が形成されている形となっている。