7月の台風としては過去最強クラスと言われている大型の台風8号。気象庁によると、午前10時には中心気圧965ヘクトパスカルの強い勢力を保ったまま、奄美の北西の東シナ海を1時間に20キロの速さで北へ進んでいるとみられ、航空各社も欠航などの運航状況を発表し、注意を呼び掛けています。
空の便、10日も欠航相次ぐ
航空各社、台風8号の影響で9日以降も空の便に影響が出ている Photographer:Toshio Tajiri/Flight Liner
日本航空(JAL)とはじめとするJALグループは10時現在、奄美大島・種子島・屋久島・喜界島空港を発着する運航便の終日欠航を決めているほか、徳之島・沖永良部・与論空港発着の一部便が欠航を決定しています。
また、三沢空港発着の羽田線、伊丹線については7月12日までの期間、悪天候により遅延・欠航・出発空港への引き返し・他空港への着陸の可能性があります。このほか、仙台・山形・新潟は雷雨、徳島は視界不良、北九州・大分・宮崎・鹿児島・奄美大島・種子島・屋久島・喜界島・徳之島・沖永良部・与論・那覇は台風8号の影響で遅延、欠航、条件付運航となる可能性があります。
全日空(ANA)は10時50分現在、一部便の欠航を除き、7月9日は通常通りの運航を予定しており、新潟空港は雷の影響で、大島・八丈島・徳島空港発着便は視界不良の影響で、大分・長崎・対馬・五島福江・宮崎・鹿児島・沖縄は台風8号の影響で遅延・欠航・他空港への着陸や出発地への引き返しの可能性があります。
スカイマーク(SKY)は8時56分現在、北海道・東北・近畿・中国方面は平常通りの運航とし、羽田・福岡・長崎・鹿児島・那覇空港発着便については、台風8号の影響で欠航・遅延・他空港への着陸等が生じる可能性があります。午後以降は九州方面に運航便の影響が懸念され、一部便の欠航を決めているほか、10日も欠航便が発生する恐れがあります。
スターフライヤー(SFJ)は7月9日の北九州空港、福岡空港を発着する便、7月10日と11日の国内線全ての便に遅延、欠航などが発生する可能性を案内。利用者には希望に応じて手数料なしで同一区間の自社便への予約変更、払い戻しを受け付けています。
ソラシドエア(SNJ)は台風8号接近により、9日と10日の九州・沖縄を発着する運航便について遅延や欠航が発生する可能性を発表しており、すでに那覇発着の一部便に欠航が出ています。
フジドリームエアラインズ(FDA)は、台風の影響で福岡・熊本・鹿児島発着便に欠航や遅延などの影響がでる可能性を発表し、10日は九州発着便に加えて高知発着便、11日は全路線全便に運航への影響が懸念されています。
エア・ドゥ(ADO)は7月9日現在、通常通りの運航を予定しています。
ピーチアビエーション(APJ)は福岡・鹿児島・長崎など九州方面の離発着便について、遅延または欠航の可能性があります。
バニラ・エア(VNL)は台風8号の影響により、7月9日の成田-新千歳線における計6便の欠航を決定したほか、那覇線の計4便と新千歳線の計2便の遅延を発表しています。
天草エアラインズは現在計画整備中のため、7月10日まで全路線で運休中です。