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LCCの満足度、「期待以上」トップはバニラ・エア 奄美大島線の就航も好印象に
旅行のクチコミサイトであるフォートラベルは、フォートラベル会員を対象に「日系LCCに関する利用調査」を実施し、結果を公表した。
ピーチ(Peach)、ジェットスター・ジャパン、バニラ・エアの日系LCC3社の利用者は回答者全体の25.5%で、昨年の同時期と比べると、利用した人は6.1%増加した。
利用率1位はジェットスター・ジャパンで、68.4%と昨年より8.3%増加。次いでピーチが22.3%と大幅に増加し、50.3%。バニラ・エアは17.7%だった。ピーチは首都圏への就航が利用率を押し上げたと見られている。
満足度は各社ともに8割を超えた。昨年比では、ジェットスター・ジャパンが7.3%、ピーチが7.4%上昇。就航率や定時出発率が安定してきたのも背景にあると見られる。
満足率で「期待以上」の回答率がもっとも多かったのは、バニラ・エアだった。「定時運航で遅延がなかった」「案内表示がわかりやすく、利用しやすかった」「CAの対応が良かった」「キャンペーンで安く利用できた」「日系の航空会社のため、安心して利用できた」などの声が挙がっており、前身のエアアジア・ジャパンと比較して、利用しやすくなったとの意見もある。また、「ANAのマイルがバニラエアの特典航空券に交換できるので、利用してみたい」といった声もあがり、母体となっているANAのマイレージ利用者も興味を示している。7月1日に就航した東京/成田〜奄美大島線については「今後利用したい」という声が多くみられ、旅行者の期待が窺える。
次に、「期待以上」の声が多かったのはピーチの17.2%。昨年より2.5ポイント増加した。「期待通り」は62.3%で昨年より4.9ポイント増加。利用者からは「CAのマナーがとてもよく、接客も笑顔で気持ちが良かった」「この価格で乗れるなら何度でも乗りたい。旅行の幅が広がる」「サービスが良く、価格の割に快適に利用できる」「全日空系列なので安心感がある」といったコメントが挙がった。また、関西国際空港を拠点としていることから、関東在住の旅行者からは「就航地が増えれば利用したい」といった声が多く挙がった。
ジェットスター・ジャパンは、「期待以上」の伸び率が高く、昨年より7.1ポイント増加。利用者のコメントをみると、「大手航空会社との差を感じずに利用できた」「就航地が多く、安価で利用できるのが魅力」「富士山がきれいに見えていたのを機長がアナウンスで教えてくれ、とても気持ちのいい旅が出来た」といった声が寄せられた。また、「JALのマイルが貯まるのが嬉しい」とのコメントも多く、2013年10月からは、オプションを追加することで、JALにマイルを積算することが可能になった事も満足度増加の背景にある。
LCC3社を今後も利用してみたいか聞いたところ、各社ともほぼ半数に意見が分かれた。「利用してみたい」と回答した人は「料金の安さ」を挙げる人が圧倒的に多く、「利用したことがないので、乗ってみたい」といった声も。「利用したいと思わない」と回答した人からは「特定の航空会社のマイレージを貯めている」「欠航時のサポート面など、リスクが大きい」「安全面に不安がある」といったコメントが寄せられた。
また、日系LCC3社と共に、「スカイマーク」の利用状況についても調査を行っており、回答者のうち42.2%が、「スカイマークを利用したことがある」と回答。LCCを利用したことのない人のスカイマーク利用率は17.0%だった。
スカイマークを利用したことがある回答者のコメントをみると、「価格が安いのに快適。安心して利用できる」「就航地も運航本数も多いので、利用しやすい」「シートがとても良かった」「コンセントがあったのでスマホの充電が出来た」など、安価で利用できるだけではなく、路線の充実度やシートの座り心地・機能の良さを評価する声が多かった。また、東京/羽田〜福岡間より投入が開始された新機材、エアバスA330型機のグリーンシートや、東京/成田〜ニューヨーク線への就航を予定しているエアバスA380への期待の声も寄せられている。