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ANAマイレージクラブの魅力とは? 全日空インタビュー特集
7月よりバニラ・エア(VNL)やエア・インディア(AIC)などの提携航空会社が増え、特典航空券交換の選択肢がさらに広がったANAマイレージクラブ。
実際の搭乗や日常生活の様々なシーンでもマイルが貯まり、利用者のロイヤリティも高いANAマイレージクラブにはどんな魅力があるのか。ANAマーケティング&セールスのマーケティング室ロイヤリティマーケティング部で主席部員を務める住吉真沙樹さんに話を聞きました。
-ずばり、ANAマイレージクラブの魅力は?
「航空会社のマイレージプログラムは飛行機のご利用でマイルが貯まる、貯めたマイルを特典航空券に交換できるといった点が主な特長です。ANAマイレージクラブでは、特典航空券の他にホテルのランチクーポンなど価値あるサービスが体験できるクーポン特典、日常生活で使える各種ポイントや電子マネーに交換できるプログラム等も用意しており、これらも大変魅力的です。」
-1マイルから交換できますね
「はい。今年度から制度が大きく変わったのがANA SKY コインです。サービスリニューアルで、ANAカード(クレジット機能付)会員とANAマイレージクラブ(AMC)モバイルプラス会員は1マイルからコインに交換できるようになりました。SKY コインは飛行機のご利用に直結したサービスで、特典航空券で希望の日に座席が予約できないときに、マイルをSKY コインに変えていただくことで航空券の購入に充当できますし、少ないマイルも有効に活用できます。」
-年に1度しかご搭乗の機会がないお客様も大切にしたい
「航空会社のマイルについて、『1万マイルから使えるよね。たくさん貯めないとだめだよね。』というイメージを持っている方もいらっしゃいます。毎年帰省等で一年に一回しか飛行機に乗らないけれど、必ずANAに乗っていただいている方。このようなお客様は、ANAにロイヤリティを感じ、継続的に毎年乗ってくださっているANAのファンです。搭乗機会が少ないお客様にも満足いただけるサービスを提供したかったので、4月からマイルが使いやすいルールに変更しました。」
ANA SKY コインのサービスリニューアル後、ANAカード会員とANAマイレージクラブモバイルプラス会員(月額税別300円)は1マイルから1コインに交換できるため、マイルが失効してしまう前に無駄なく使い、飛行機をご利用時に運賃の足しにして欲しいと住吉さんは話します。
-ANAプレミアムメンバーは交換率を優遇
「さらに、ANAをよくご利用いただくお客様もマイルが有効活用できるようなサービスに進化させたいと思い、リニューアルしました。飛行機を高い頻度でご利用いただいているANAダイヤモンド・プラチナ・ブロンズサービスメンバーの会員様は、最大1.7倍の交換率でご利用いただけるようになりました。」
-マイルが少ない方も多い方もメリットが増えたということですね
「そうですね。飛行機のご利用機会が少ないお客様には新しいマイルの使い方をご提案し、飛行機を多くご利用されるお客様には交換倍率で優遇しています。特典航空券を取りにくいタイミングであったとしても、うまくSKY コインにかえて飛行機に乗っていただきたいです。」
これまでマイルからANA SKY コインへの交換は共通の交換レートでしたが、サービスリニューアル後は会員ステータスとANAカードの種類に応じた交換率を提供し、最低交換数も1マイルにリニューアル。
ステータス会員には交換倍率を優遇したことで差別化を図り、少ないマイルも1マイルから有効活用できるようサービスの向上に努めたとしています。
-さらにマイルの利用範囲が拡大
「我々が加盟しているスターアライアンスの強みは世界最大の航空ネットワークです。エア・インディアもインドの航空会社として初めてスターアライアンスに加盟し、ANAはバニラ・エア、ガルーダ・インドネシア航空、エア・ドロミティとのマイレージ提携も始めました。現在、スターアライアンス加盟航空会社は27社、提携航空会社は9社あります。これらのネットワークを活用すれば、ANAが就航していない都市についても旅行やビジネスに利用できるので、今後もマイルで特典航空券が使える機会を増やしていきたいです。」
-バニラ・エアとマイレージ提携したきっかけは?
「航空会社が提供しているプログラムなので、改めて他の共通ポイントとは異なる価値を提供し、差別化を図りたいという思いがありました。お客様が出張などで貯められたマイルの使い道は特典航空券への交換(プライベートの利用で、リゾート路線)が中心です。皆様が行きたいタイミング、行きたい目的地への特典航空券をご用意するのは難しい状況の中、可能な限り飛行機のご利用でマイルを使っていただきたいと思い、奄美大島や沖縄などリゾート路線に展開しているバニラ・エアの特典航空券をメニューに加えました。」
-どうすれば特典航空券に必要なマイル数が貯まりやすいですか?
「マイレージ会員の皆様は効率的なマイルの貯め方を本当によくご存知です(笑)。例えば、ANAカードの決済で貯まったクレジットカードのポイントをマイルに交換する以外に、通常よりマイルが多く貯まるANAカードマイルプラス対象店や、ANAマイレージモールのご利用など、複合的に使っていただいている方が多いです。」
-近道はANAカード
「やはり、ANAカードをお持ちいただく事がマイルを貯める一番の近道です。ANAカード独自のサービスであるANAカードマイルプラスは大変有効ですし、Edyをよく利用する方であれば、ANAマイレージクラブモバイルプラス(月額税抜300円)に入会すると、通常よりもマイルが3倍(200円=3マイル)貯まるので効率的です。そのほか、外食する時もANAカードでの決済やグルメマイル提携店をご利用いただくことでマイルが多く貯まります。」
-1回の外食で1,100マイル
「以前、社内で歓送迎会があった時はグルメマイルの提携店舗を利用し、その時の幹事は1度の食事で1,100マイル貯まっていました。」
クレジットカード会社のポイント交換によって得られるマイルに加え、ANAカードの支払いで100円につき最大2マイルたまるグルメマイルは、参加人数が多い外食時の利用で一度にマイルが沢山貯まります。キャンペーン等もうまくことで別途ボーナスマイルも付与されるため、効率的なマイル積算ができます。
住吉さんは、ANAマイレージモールの利用やANAカードマイルプラス、グルメマイルといった日常生活でもマイルが貯まるサービスを複合的に使うことで、より貯めやすくなるとアドバイスします。
-米系2社、フライトマイル積算モデルの大幅改定
デルタ航空(DAL)とユナイテッド航空(UAL)が現行の飛行距離や予約クラス等に応じたフライトマイルの積算方法を見直し、2015年以降は順次航空券の価格をベースとするマイル付与方法に変更します。
この制度改定についてどう捉えているのか尋ねたところ、「2013年よりANAは会員ステータスの継続性やANAカードの保有状況など、お客様との関係性を意識したプログラムの改変を先立って実施してきました。これからも他の航空会社の動向や環境変化を意識しながらサービスの進化を検討していきます。」と話します。
-今後、強化したい顧客層は?
「特定の顧客層というより、まずは、交通手段として選んでいただく時に『飛行機と言えば青い翼の”ANA”』をイメージしていただきたいです。どの航空会社でも行ける就航地なら、まず我々を見ていただきたいという思いがあります。ビジネスでよくご搭乗頂く方も、帰省などで毎年必ず1回ご利用下さる方も我々にとっては大切なお客様。多くの方に使っていただきたいですし、ANAのファンになっていただきたいです。」