マレーシア航空、株式非公開化案が浮上 2回の事件を受け再建策検討

mh17

マレーシア航空は、2度の事故を受けて経営が悪化しており、株式を非公開化する方向へ傾いているとウォールストリートジャーナルが報じている。

同社の全株式のうち69%を保有しているマレーシア国営投資会社のカザナ・ナショナルは、以前から再建策の一環として全株取得を検討しており、今回のMH17便撃墜事故後の急激な株価の下落を受けて、その動きを加速し、最終的に非公開化するのではないかとの見方が強まっている。

21日の終値では、同社の株価は0.2マレーシアリンギット(MYR)にまで下がっている。5月に付けた、年初来最安値は0.18MYRを上回っているものの、今年の最高値からは30%以上も値を下げている。

同社は、24日までに払い戻しを希望する者には全額の払い戻しに応じるとしており、多くの顧客がこの提案を受け入れれば、大きな打撃となることは避けられない。既に、未だに消息不明のMH370便の事故で搭乗率が落ち込んでいるとの報道もあり、同社には厳しい目が向けられている。

いずれにせよ、マレーシア航空の再建計画をカザナ・ナショナルが実行するためには、政府の承認が必要で、そうなればナショナル・フラッグキャリアとしての立場も検討されるだろうとしている。

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